日誌

化学分科会

令和5年度 化学分科会夏期研修会

1 日 時 令和5年8月1日(火)10時00分~11時30分

2 会 場 株式会社UACJ鋳鍛 鋳鍛工場(小山)

3 参加者 6名

4.概 要

令和5年度の夏期研修会は6名の先生方に参加いただき、アルミニウムの鋳鍛工場の見学を行いました。本研修では、酸化還元反応での金属の精錬や無機分野で学習する「アルミニウム」について、実際の加工技術や活用事例について丁寧に説明を頂き、アルミニウムの加工技術、アルミニウムの活用事例について広く知ることができる、またとない機会となりました。今回、見学させていただきました株式会社UACJ鋳鍛は、2013年に古河スカイ(株)と住友軽金属工業(株)が経営統合し発足され、古くは日本軍ハヤブサのプロペラを製造されていて、現在では宇宙関連(H3ロケットのパーツ)の製造も行っている工場です。

  今回、工場内の製造過程を見学させていただき、熱処理行程や自由鍛造行程などではかなり暑い現場であることを体感しつつ、工場見学での自由鍛造では、350℃を下回ると鍛錬が難しいため420℃から350℃で仕上げなければならない温度との戦いであり、”より良いもの”を作る難しさを感じました。宇宙関連の部品も製造されていて、製造行程での条件設定として、1トンを超えるアルミニウムを加熱し、加熱後15秒以内に冷却しなければならない難題であったことなど、製品開発についても伺うことができました。また、“繋ぎ”のない一体型のアルミニウムを活用している事例として、公共交通である新幹線や航空自衛隊の航空機体などがあり、安全安心を最優先としたものづくりをしていると話されていたことがとても印象的でした。何よりアルミニウムに対して愛着をもって製品を作られていて、私たちの安心安全な生活するために不可欠な“ものづくり”をされているのだと感じました。他にもアルミニウム缶、PCやスマートフォン、自動車、新幹線、船舶、宇宙関連(H3ロケット)など、日常生活から最先端の技術や製品開発まで多岐に渡っていて、私たちの生活に欠かせない物質であることを再認識しました。

夏期研修会化学分科会では、できるだけ多くの先生方に参加いただける研修会にしたいと考えております。普段の授業等の課題に対して、少しでも役立つ研修会となりますよう、皆様からご助言いただければ幸いです。

お盆前の忙しい時期にも関わらず研修会を引き受けていただいた株式会社UACJの皆様には工場見学を受け入れていただき、実際の鍛造過程の見学や詳しい説明をいただくなど、丁寧に対応していただき心より感謝申し上げます。

                                  栃木県立宇都宮北高等学校 飯野 真人

 

令和4年度 化学分科会夏期研修会

 日 時  令和4年8月5日(金)1000分~1130

 会 場  合名会社 福田製紙所「和紙の里」

 参加者  13名


 令和4年度の夏期研修会は、福田製紙所「和紙の里」にて、和紙づくりの見学と紙漉き体験を行いました。
「和紙」について説明をいただいた後、色紙を入れた各先生方オリジナルとなるはがきを作成しました。

   集合写真