半蔵山寺沢礫岩
半蔵山(はんぞうやま)寺沢礫岩(てらさわれきがん)

半蔵山 寺沢礫岩

半蔵山8合目西斜面にわずかに露出する層厚約5mの円礫岩層。

礫の隙間を埋める砂がほとんどなく、礫と礫が直接あたってくい込んだり、割れたりしています。

(石の表面に凹みがあるのでエクボ石と呼ばれます)

礫の種類は基盤岩由来の石英斑岩(せきえいはんがん)類、砂岩類です。


問題

このような円礫が堆積するのはどんな場所だと考えられますか?

① 河川上流部

② 河川中流部

③ 河川平野部

④ 河口付近

⑤ 海岸線付近

⑥ 沖合海底

⑦ その他



解説

以前、大洗の海岸でほとんど円礫だけ集まって波に洗われているところを見つけました。

礫の大きさは直径3~6cm程度で、ほぼ完全に円磨(角が削られて丸くなっていること)されていました。

砂は波で洗い流されていました。その様子がこの礫岩によく似ています。

よって、この礫岩は海岸で堆積したのではないかと考えています。