那珂川町大山田の角礫岩および断層 | |
那珂川町(なかがわまち)大山田(おおやまだ)の角礫岩(かくれきがん) |
那珂川町大山田 シルト岩にはさまる角礫岩
シルト岩の中に角礫岩がはさまってきます。
この付近にはこのような角礫岩が何枚も観察されます。
角礫岩は母岩から破砕(はさい)されて、流水等によってほとんど円磨(角が削られて丸くなること)されないまま堆積したものです。
このシルト岩の中から、二枚貝の化石が見つかりました。
この貝は比較的深い海底に生息していたものらしいとのことでした。示相化石(しそうかせき)※1
問題
どのようにしてこの地層ができたのでしょうか?(シルト岩と礫岩の関係は?)
※シルト岩とは砂岩と泥岩の間くらいの粒度(りゅうど)の堆積岩です。
波の影響を受けない、流れの穏やかな海底に堆積したものと考えられます。
そんな環境の場所に突然角礫岩が現れるのだから不思議です。
この露頭から数百m北に,規模のやや大きい破砕帯が見つかりました。
その露頭を観察しに行きましょう。
語句の解説
示相化石(しそうかせき)※1
地層が堆積した当時の環境を示す化石です。
たとえば、塩原型動物群は寒流の影響を受けた海域で、比較的沿岸にすんでいたようです。