那珂川町大山田の角礫岩および断層
那珂川町大山田の断層破砕帯

2 那珂川町大山田  断層破砕帯(だんそうはさいたい)




この露頭の北側には、基盤岩〔黒色の頁岩(けつがん)、花崗岩(かこうがん)類〕があり、南側には基盤岩の角礫岩をはさむシルト岩が分布しています。
この断層を境界に基盤と第三系が接しています。
この破砕帯は,調査地域内にある断層の中では規模が比較的大きいものです。
大きな断層活動が何回にもわたって繰り返されたのではないかと考えられます。

この地域の南北方向の地質断面図

解説

この地域は昔、断層活動が活発で、北に沈降していく堆積盆地を形成していました。
シルト岩、砂岩は北へ行くほど深い場所で堆積したもののようです。
(化石の種類から判断される)

シルトや砂が継続して堆積していく中で、しばしば断層活動が繰り返されました。
シルトにはさまる礫岩は断層崖から基盤岩由来の角礫が崩れてきたものと考えられます。