栃木の蔵
栃木市(とちぎし)の蔵はどのようなものが多いか

「蔵」には全国的に最も多く現存する土蔵(どぞう)のほか、石蔵や板蔵があります。

その中で、栃木に残る蔵はほとんどが土蔵です。

一口に土蔵といっても2種類に分けられ、その構造は大きく異なります。

一つは食料や財産を保管する「倉庫としての蔵」、もう一つは土蔵の性能からそれを店舗として利用した「見世蔵(みせぐら)(店蔵)」です。

見世蔵は、明治(めいじ)期に全国的に普及しはじめたといわれています。

しかし、現存する見世蔵には江戸時代(えどじだい)に建てられたことが確認できるものもあり、栃木市にも日本(にほん)で最古の部類に属する見世蔵が残されています。