大田原竹工芸 | |
油抜き |
油抜きについて
青竹から余分な水分や油分を除去する作業で、材料を作り上げるための大切な工程です。
油抜きには、熱湯に竹を入れて煮込んで油分を取る湿式法(しっしきほう)と、竹を直接火であぶり、油をにじみださせる乾式法(かんしきほう)があります。
湿式油抜き
伐採後、陰干ししておいた青竹です。
火を焚いて、釜の水を沸騰させます。
少量の苛性(かせい)ソーダを入れます。
釜から湯気がもうもうと立っています。
沸騰している釜の中に青竹を入れます。
アクが出るので取ります。
20分ほど煮出したら取り出します。
もみがらとおがくずで油や汚れをきれいに拭き取ります。
もみがらが水分を取り、おがくずが汚れを取ります。
拭き取ったあとの竹です。この後、天日にさらして乾燥させます。
乾式油抜き
青竹をきれいに拭き取ります。
火であぶります。
竹を回しながら、まんべんなく均一にあぶります。
火加減に注意しながらあぶっています。
火から離したらすぐに布で拭き取ります。
油抜きをしたところは、色が白っぽくなっています。