令和5(2023)年度 数学専門研修(高)

目  的 数学的活動の理解を深めるとともに、指導力の向上と授業の工夫を図り、魅力ある数学科授業を創造する。
日  時 令和5(2023)年 8月31日(木) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校(高等部)の数学科を担当している教員
研修内容 講話「新課程における『統計的な推測』の内容と授業の観点~なぜ、今国民のリテラシーとして必要となったのか~」
研究協議「魅力的な授業の創造」
講  師 立正大学データサイエンス学部教授 渡辺美智子 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
講話「新課程における『統計的な推測』の内容と授業の観点
~なぜ、今国民のリテラシーとして必要となったのか~」
研究協議「魅力的な授業の創造」
受講者の声
  • 統計教育がこれからの時代に必須である内容だということがよくわかりました。バレル率の話がとてもわかりやすく、授業実践の題材にしてみたいと思いました。
  • データを学ばせることによって「データの価値や良し悪しを知る子どもに育成する」ということが特に印象的でした。データを数学や情報の授業で取り上げる意義をより深く学ぶことができました。
  • 仮説検定の授業の様子を見て、生徒が様々な意見をもちながら仮説検定の仕組みを理解していく姿にとても感銘を受けました。先生方と授業案をつくることはとても充実した時間であり、統計についてはまだまだ勉強不足なので、校内研修を充実させていきたいと感じました。
  • 仮説検定の授業を初めて行うにあたって不安がありましたが、班の先生や他のグループの話を聞いて、自身の中での考えがまとまってきました。特に、有意水準(判断基準)をどう生徒から引き出すのかについてのイメージが固まったので、授業に活かしたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 午前の講話では、日本が置かれた状況や産業界の要望などの説明があり、受講者は統計学が求められている経緯や背景を理解することができ、統計教育の重要性を実感できたようです。午後の研究協議では、東京学芸大学の研修動画を視聴したあと、グループで仮説検定の考え方について授業づくりを行いました。受講者のみなさんは、教科書通りの授業展開ではなくデータを活用しながらシミュレーションや確率を根拠として授業を展開するイメージをもつことができたようです。