カテゴリ:専門研修2

令和5(2023)年度 教科等専門研修(技術分野)

目  的 技術・家庭科(技術分野)の学習内容「エネルギー変換」に関して専門的な知識や技能を身に付けるとともに、協議を通しながら具体的な指導の計画や題材を検討し、指導力の向上を目指す。
日  時 令和6(2024)年 2月 9日(金) 9:30~16:00
対  象 中学校、特別支援学校(中学部)の技術・家庭科(技術分野)を担当している教員
研修内容 1 講話・協議「『エネルギー変換の技術』における現状と課題」
2 講話・協議「『エネルギー変換の技術』の授業を考える」
講  師 総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 日頃新しい教材を導入しようと思っても教材研究に要する時間を生み出すことが難しいので、今回のように格安で製作準備ができる教材を紹介してもらえるとありがたいです。
  • 基本的に学校に1人しかいない教科なので、他校の先生たちと協議や協力しながら研修できるので、毎年楽しみです。
研修担当者からの
メッセージ
 「エネルギー変換の技術」の内容は多くの技術担当の先生方が悩む内容です。今回、各学校が行っている内容で、自校に取り入れられるものがあれば次年度の計画に取り入れてほしいですし、同地区の先生方にお伝えしていただけたら幸いです。また、今回行った、太陽光パネルによる光通信や、トランジスタを利用した光センサ、水位センサなども組み入れると、学習の幅が広がるのではないかと思います。
 

令和5(2023)年度 算数専門研修・数学専門研修(中)

目  的 全国学力・学習状況調査において、つまずきの目立った単元・題材を扱った授業づくりを通して、指導力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年10月 2日(月) 9 : 30~16 : 00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の算数科を担当する教員
中学校、特別支援学校(中学部)の数学科を担当する教員
研修内容 1 講話「全国学力・学習状況調査からの授業改善~評価を生かして~」
2 演習「全国学力・学習状況調査において、つまずきが目立った単元・題材を扱った授業づくり」
講  師 国立教育政策研究所教育課程研究センター研究開発部学力調査官 直海 知子
研修の様子
 
受講者の声
  • 学力・学習状況調査を基に、具体的な授業場面を提示していただき、とても分かりやすかったです。つまずきをよく捉えることができ、明日からの授業に活かせるヒントがたくさんありました。
  • 学力・学習状況調査に限らず、つまずきの原因を分析して、指導に活かすということは大切だと思っていても、実際には、そこから具体的な指導場面、授業展開を考えるということはなかなかできないので、演習がとても参考になりました。
  • 授業づくりと学級づくり(絆づくりと居場所づくり)は、やはりつながっているなと改めて感じました。日々の授業で主体的な学びを進め、共同を通して、絆づくりに努めていきたいです。そのためにも、教材研究をしっかり行い、特に、導入で子どもたちが主体的に学べるような課題を考えていきたいです。
  • グループでの授業づくりでは、他地区の取組を知ることができ、とても勉強になりました。
  • 先生方との話合いの中で、あえて間違える(先生)、足りない部分を補い合う(生徒同士)など、工夫の仕方がたくさんあって、今後の授業に活かせそうだと思いました。
  • 演習を通して、生徒のつまずきを意識しての教材研究が大切と感じました。その授業の終わりの姿、問題を解いている姿、意見を共有している姿、いろいろな姿を予測することができてよかったです。これからの授業づくりの視点になりました。
研修担当者からの
メッセージ
 直海先生は、本年度実施された全国学力・学習状況調査の結果を基に、児童生徒がつまずくポイントについて詳しく説明してくださいました。また、日常の授業での一工夫を教えてくださり、算数・数学の授業を楽しく子ども主体にすることの重要性について改めて考えさせられました。
 演習では、全国学力・学習調査でつまずきが目立った問題を取り上げ、そのつまずきの原因を考えた後、校種に分かれてつまずきを乗り越える授業展開についてグループで協議しました。熱心に協議する受講者の姿が印象的で、複数の先生方で1つの授業をつくる楽しさも感じている様子でした。
 受講された先生方には、講話、演習を通して抱いた思い、新たな学びを大切にして、今後の授業に活かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和5(2023)年度 教科等専門研修(家庭、家庭分野専門研修)

目  的 家庭、家庭分野における学習内容や応用的な内容等の指導法について理解を深め、家庭、家庭分野担当教員としての実践的な指導力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年8月7日(月) 9:30~16:00
対  象 小学校、中学校、特別支援学校(小学部、中学部)の家庭科、技術・家庭科(家庭分野)を担当している教員
研修内容 1 講話・研究協議「衣生活における指導法」
2 講話・実習「衣生活領域における感性を育むものづくり~幼保・小・中・高を見通した伝統染織の活用の試み~」
講  師 宇都宮大学共同教育学部教授 佐々木和也 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
研修担当者からの
メッセージ
 家庭科のねらいは、小学校学習指導要領解説にあるように「生活をよりよくしようと工夫する資質・能力」、中学校学習指導要領解説にあるように「よりよい生活の実現に向けて、生活を工夫し創造する資質・能力」を育成することとしています。実践的・体験的な学習活動を通して、習得した知識や技能を自らの生活に活用するとともに、豊かな感性を育んでほしいと思います。
 

令和5(2023)年度 産業教育専門研修(家庭科)

目  的 産業教育(家庭科)における学習内容や専門科目の応用的な内容等の指導法について理解を深め、産業教育(家庭科)担当教員としての実践的な教科指導力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年8月7日(月) 9:30~16:00
対  象 高等学校及び特別支援学校高等部の家庭科担当教員
研修内容 1 講話・研究協議「衣生活における指導法」
2 講話・実習「衣生活領域における感性を育むものづくり~幼保・小・中・高を見通した伝統染織の活用の試み~」
講  師 宇都宮大学共同教育学部教授 佐々木和也 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
研修担当者からの
メッセージ
 家庭科のねらいは、高等学校学習指導要領解説にあるように「よりよい社会の構築に向けて、男女が協力して主体的に家庭や地域の生活を創造する資質・能力」を育成することとしています。実践的・体験的な学習活動を通して、習得した知識や技能を自らの生活に活用するとともに、豊かな感性を育んでほしいと思います。
 

令和5(2023)年度 数学専門研修(高)

目  的 数学的活動の理解を深めるとともに、指導力の向上と授業の工夫を図り、魅力ある数学科授業を創造する。
日  時 令和5(2023)年 8月31日(木) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校(高等部)の数学科を担当している教員
研修内容 講話「新課程における『統計的な推測』の内容と授業の観点~なぜ、今国民のリテラシーとして必要となったのか~」
研究協議「魅力的な授業の創造」
講  師 立正大学データサイエンス学部教授 渡辺美智子 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
講話「新課程における『統計的な推測』の内容と授業の観点
~なぜ、今国民のリテラシーとして必要となったのか~」
研究協議「魅力的な授業の創造」
受講者の声
  • 統計教育がこれからの時代に必須である内容だということがよくわかりました。バレル率の話がとてもわかりやすく、授業実践の題材にしてみたいと思いました。
  • データを学ばせることによって「データの価値や良し悪しを知る子どもに育成する」ということが特に印象的でした。データを数学や情報の授業で取り上げる意義をより深く学ぶことができました。
  • 仮説検定の授業の様子を見て、生徒が様々な意見をもちながら仮説検定の仕組みを理解していく姿にとても感銘を受けました。先生方と授業案をつくることはとても充実した時間であり、統計についてはまだまだ勉強不足なので、校内研修を充実させていきたいと感じました。
  • 仮説検定の授業を初めて行うにあたって不安がありましたが、班の先生や他のグループの話を聞いて、自身の中での考えがまとまってきました。特に、有意水準(判断基準)をどう生徒から引き出すのかについてのイメージが固まったので、授業に活かしたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 午前の講話では、日本が置かれた状況や産業界の要望などの説明があり、受講者は統計学が求められている経緯や背景を理解することができ、統計教育の重要性を実感できたようです。午後の研究協議では、東京学芸大学の研修動画を視聴したあと、グループで仮説検定の考え方について授業づくりを行いました。受講者のみなさんは、教科書通りの授業展開ではなくデータを活用しながらシミュレーションや確率を根拠として授業を展開するイメージをもつことができたようです。
 

令和5(2023)年度 情報専門研修(高等学校)

目  的 学習指導要領の趣旨を踏まえた指導の在り方を理解し、実践事例の検討や教材等の研究を通して、指導力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年 8月29日(火) 9:30~16:00
対  象 高等学校、特別支援学校(高等部)の共通教科情報科を担当している教員
研修内容 1 講話「高等学校情報科における現状と課題」
2 研究協議「大学入学共通テストを見据えた定期テストの在り方」
3 研究協議「実践事例の検討や教材等の研究を通して考える魅力的な授業の創造」
講  師 総合教育センター 職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 実践的で主体的に取り組む内容でとても勉強になりました。
  • 毎回素晴らしい内容と進め方だと感じています。
  • 複数の先生方の意見を取り入れて授業案を作成する過程で、普段気が付かなかった切り口や見方があり、とても参考になりました。授業に取り入れていきたいです。
研修担当者からの
メッセージ
 今回の研修は、昨年と内容を変更し、より専門的な研修となるように、大学入学共通テストと授業づくりをテーマにしました。また、なるべく多くの時間を研究協議の時間に充て、先生方が意見交換や情報共有をできるように設定しました。担当者が講話の時間をあまり取らないことについては、いままでの研修にはないスタイルなので、やや不安を感じていましたが、参加された先生方はグループで積極的に話し合いを行い、その内容をクラウド上のファイルを使って他グループと共有し、対話的で協働的な学びを行っていました。多くの先生が本日の研修内容に満足しているようでした。今後の研修では、なるべく先生方の時間を確保するとともに、興味関心を引く話題を提供できるよう心掛けたいと思います。
 

令和5(2023)年度 音楽専門研修

目  的 曲想と音楽の構造との関わりなどについて理解しながら、音楽のよさや美しさを味わい、主体的に鑑賞する能力を育てるための指導法について、演習を通して理解を深め、授業力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年 8月 9日(水) 9:30~16:00
対  象 全校種の音楽、芸術科音楽を担当している教員
研修内容 1 講話・演習「音楽を聴き深める力を育てる鑑賞指導の工夫」
2 研究協議・演習「音楽を聴き深める力を育てる授業づくり」
講  師 宇都宮大学大学院教育学研究科教授 小原 伸一 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 曲の提示の仕方や工夫次第で子どもの音に対する感度を上げることにつながることが分かりました。子どもが「もっと聴きたい」と感じる授業を実践していきたいと思います。よく分からなかった「テクスチュア」「音楽の縦と横との関係」について、具体的な資料と講話で理解することができました。
  • 他校の先生方と意見を出し合って授業づくりができ、様々な考え方が参考になりました。鑑賞の授業を通して、子どもがどう感じるかというゴールの姿を見据えた上で題材の流れを考える必要があると感じました。今後も楽しい音楽の授業を展開していきたいと思います。
研修担当者からの
メッセージ
 宇都宮大学大学院教育学研究科 小原伸一教授の講話・演習では、子どもが「もう一度聴いてみたいな」と思うような授業づくりが大切であり、それに向けてどのような鑑賞の体験をするとよいのか、様々な資料や映像を基に学びました。育てたい資質・能力を明確にし、子どもの視点で題材構想することで、曲の提示の仕方や発問の工夫につながります。
 

令和5(2023)年度 図工・美術専門研修~版表現を中心とした指導の工夫~

目  的 図工、美術における版表現の工夫や効果的な指導方法を身に付ける。
日  時 令和5(2023)年 8月 7日(月) 9:30~16:00
対  象 図画工作科、美術科、芸術科美術を担当している教員
研修内容 1 演習「版に表す~写し取る色や形~(1)」
2 演習「版に表す~写し取る色や形~(2)」
講  師 総合教育センター職員
研修の様子
 
受講者の声
  • 同じ材料から作ったスタンプでも、つなげ方や組合せ方によって、全体の印象や表現が変わってくることが分かりました。学んだことを基に、子どもたちの発想が広がっていくよう、授業をしていきたいです。
  • どの彫刻刀を使うかによって、また彫る方向によって表現がまったく違うことが分かりました。今回は表情の表し方について勉強することができたので、今後の指導に役立てたいです。
  • 表情の豊かな描き方、人物の顔の基本的な表し方を学べ、児童目線での面白さや難しさを体験できました。どのように工夫させればよいか、考えながら進めていきたいです。
研修担当者からの
メッセージ
 版画の魅力は、誰でも簡単に、何度も繰り返して多様な表現をすることができるところです。しかしながら、版画は、扱う材料や用具が学年やその題材によって様々であるため、指導に課題を抱えている先生方も多いのではないでしょうか。今回の演習では、スチレン版画や木版画などの演習を通して、それぞれの版画の特徴や版表現の面白さを実感されたと思います。また、他の先生方の作品を鑑賞することを通して、多様な表現方法や版画の奥深さを知ることができたと思います。今後、各学校においても、版画の魅力を子どもたちに伝え、広げていただきたいと思います。
 

令和5(2023)年度 社会専門研修(小)・(中)、地歴・公民専門研修

目  的 渡良瀬遊水地の成り立ちや自然環境についての理解を深めることを通して、社会科の授業づくりのための教材研究の在り方について考える。
日  時 令和5(2023)年 8月 4日(金) 9:50~16:00
対  象 小学校、特別支援学校(小学部)の社会科を担当している教員
中学校、特別支援学校(中学部)の社会科を担当している教員
高等学校、特別支援学校(高等部)の地歴科・公民科を担当している教員
研修内容 1 講話・見学   「渡良瀬遊水地の成り立ちと自然環境について」
2 講話・DVD鑑賞「渡良瀬遊水地の活用」「渡良瀬遊水地を知っていますか?」
3 講話      「渡良瀬遊水地概成時の古図解説」
4 講話・見学   「渡良瀬遊水地の歴史」
講  師 渡良瀬遊水地ガイドクラブ                佐藤 隆夫 氏
     〃                      印出 雅昭 氏
栃木市役所渡良瀬遊水地課課長補佐兼ハートランド城係長  一条 嘉之 氏
     〃      主事              芹沢  嵩 氏
栃木市藤岡歴史民俗資料館                石川由利子 氏
研修の様子
 

講話・見学「渡良瀬遊水地の成り立ちと自然環境について」

講話「渡良瀬遊水地の活用」

講話「渡良瀬遊水地概成時の古図解説」

講話・見学「渡良瀬遊水地の歴史」

受講者の声
  • 社会科だけでなく、理科、環境学習、総合的な学習の時間等において教科等横断的に活用できると思いました。国策により廃村となり、強制移住させられた谷中村の人々の思いにも焦点を当てて学習させると学びに深まりが出てくると感じました。
  • 小学校の社会科では、4年生の水害の単元、5年生の低い土地のくらしの単元、6年生の明治時代の単元などで活用でき、中学校では、郷土学習や防災教育、環境教育などの視点から、高校では地理分野の防災などでも扱うことができると思います。今後の授業実践に生かしていきたいです。
  • 古図と現在の地図を比較することを通して、当時の人々の考え方や生活の様子などに触れることができ、歴史学習の際に学びを深めることができると感じました。
研修担当者からの
メッセージ
 フィールドワークは暑い中での実施でしたが、実際に現地に行かないと分からないような内容を講師の先生方に熱心に説明をしていただきました。また、午後の講話・見学では、午前中の内容をより深く理解するための構成となっており効果的でした。
 社会科、地歴・公民科の内容として扱うだけでなく、教科等横断的に学ぶことができる教材であり、先生方もそういったことを意識して受講されていました。
 受講された先生方には、講話・見学などを通して気付いた新たな学びを今後の授業に生かし、子ども一人一人の資質・能力の向上につなげていただきたいと思います。
 

令和5(2023)年度 教科等専門研修 生活専門研修

目  的 「教える」から「学び」への転換を図り、誰もが楽しい生活科の授業づくりを通して、 授業力の向上を図る。
日  時 令和5(2023)年 8月 1日(火) 9:30~16:00
対  象 生活科を担当する教員
研修内容 1 講話・演習「生活科で授業の転換を図ろう」
2 講話・演習「最高の支援を目指して」
3 講話・演習「生活科を創ろう(1)~動物園シミュレーションゲーム~」
       「生活科を創ろう(2)~公園探検シミュレーションゲーム~」
4 リフレクション
講  師 作新学院大学 人間文化学部 教職実践センター 特任教授 髙山 裕一 氏
総合教育センター職員
研修の様子
 

説明「幼児教育と小学校教育の円滑な接続」

講話・演習「生活科で授業の転換を図ろう」

講話・演習「生活科で授業の転換を図ろう」

講話・演習「最高の支援を目指して」

講話・演習「生活科を創ろう(1)
~動物園シミュレーションゲーム~」

講話・演習「生活科を創ろう(2)
~公園探検シミュレーションゲーム~」

受講者の声
  • 生活科は支援ということを学びました。綱を引くのではなく、背中を押してあげ、後ろに 立ってあげることが大切なのだと分かり、支援という言葉の価値観が変わりました。
  • 遠足や校外学習では、教師が一方的にタイムスケジュールや注意点を伝え、教えてしまうが、この場面になったらどうするかと、自分で考え判断させることが大切であると気付きました。子どもの中にはどう判断するか分からないこともあるので、肯定的な選択肢を用意しておくことは有効であると思いました。
研修担当者からの
メッセージ
 生活科は、自立し生活を豊かにしていくための資質・能力を育成する教科です。具体的な活動や体験を一層充実させながら、一人一人がそこで何を思い願っているのか、そこにどのような気付きがあるのか等、児童理解を基に学習を展開していくことが必要です。様々な事例から学んだことを日頃の実践に生かし、指導ではなく「最高の支援を目指して」取り組んでほしいと思います。