学校生活[全日制]

八重桜「関山」

夏のような暑さだった昨日の陽気で、一気にグランド西にある八重桜が咲き進みました。

昨日は1割ほどしか咲いていなかった花が、今日は3部咲きほどにまでなりました。



一般的には桜といえばソメイヨシノを思い浮かべることが多いですが、花弁が多く色の濃い八重桜は豪華な雰囲気で、ソメイヨシノとは違った魅力があります。

本校にあるこの八重桜ですが、調べたところ「関山(カンザン)※1」という品種のようです。花弁が20~50枚で、一総に付く花数が3~4輪、蕾は濃桃色、雌しべが2本で葉化することがある、などが特徴で、全ての条件に該当していました。



いくつかサンプルをとってみましたが、こちらは花弁が31枚でした。



雌しべも2本。



こちらが花の中心部を拡大したものですが、雌しべは葉化していました。桜に限らず突然変異で八重化したものは繁殖能力がないものも多いですが、この関山もいわゆるサクランボはできません。

ソメイヨシノに比べると馴染みが少ないように思われますが、桜の花の塩漬けの多くはこの関山の花が使われています。

ちなみに八重桜は関山の他にも綺麗な花がたくさんあります。



これは本校以外の場所で撮影した鬱金(ウコン)という淡い黄緑色の桜です。花弁に葉緑体を持っているためこのような花色になっています。残念ながら本校には植えられていませんが、八重桜をアップしたこの機会に不思議な桜なので紹介させていただきました。

関東ではソメイヨシノは散ってしまいましたが、これから八重桜が見頃を迎えますので、是非素敵な八重桜を探してみてください。

※1:カンザン以外にセキヤマと読む場合もあるようです。