日誌

ニワゼキショウとシロツメクサ

サツキの花も終わりをむかえた園庭で、今度はニワゼキショウが小さな花を咲かせています。

ニワゼキショウは芝生に混じって生える小さな植物です。漢字で書くと庭石菖と書き、その名の通り菖蒲(アヤメ)の仲間です。花の形や草丈はアヤメとは全く別物のようですが、葉の形は細長く尖っていて、菖蒲と共通点が見られます。よく見ないと見過ごしてしまうくらいの小さな花ですが、芝に負けずあちこちに点在しています。
 写真右下の白い花がシロツメクサです。こちらは漢字で書くと白詰草と書き、昔、詰め物として輸入製品の緩衝材に使われていたことに由来します。一般にクローバーと呼ばれているのがこのシロツメクサです。
 ニワゼキショウもシロツメクサもどちらも帰化植物で、ニワゼキショウはアメリカから、シロツメクサはヨーロッパから日本に定着しました。昨年紹介した台湾から入ってきたタカサゴユリや、輸入穀物に混じって日本に入ってきてしまったといわれているナガミヒナゲシなど、本来は日本には自生していなかった植物が本校でもその生息域を拡大させています。