栃木県立茂木高等学校長   


 

 栃木県立茂木高等学校のホームページにアクセスしていただき、誠にありがとうございます。
このホームページでは、皆さんに茂木高校をよく知っていただくために、最新の学校の様子等をできるだけ速やかに発信して参りますので、今後とも是非ご覧頂きますようお願いいたします。
 本校は、1922年(大正11年)に町立茂木実業補習学校として創立され、今年度は創立から103年目となります。本校は創立以来、地元茂木町をはじめ近隣地域の方々に物心両面にわたる御支援・御協力をいただき、まさに地域に根ざし地域に愛される高校として、県内外で活躍する多数の有為な人材を輩出してきた歴史と伝統のある高校です。
 本校は、2003年(平成15年)に「普通科」から「総合学科」に移行しましたが、県内総合学科高校の中でも特に「進学型総合学科」としての特色を打ち出し、総合学科の長所を最大限に生かしながら、生徒一人一人の進路希望に応じて教育課程を工夫するなど、様々な教育活動を展開しています。
 施設・設備の面でも充実しており、ゼミ室や総合学習室などを活用した少人数指導や約200名を収容できるプレゼンテーション室を活用した一斉指導などを通じて、基礎学力の定着やさまざまな能力の育成に力を注いでいます。また、生徒の自学自習のため、個別のブース36席を備えた「学修室」を整備し、情熱あふれる教職員共々、生徒の希望する進路の実現を、ソフト・ハードの両面から全力を挙げて応援しています。
 部活動も盛んで、多くの生徒が日々熱心に活動しています。昨年度(令和5年度)は弓道部、音楽部が全国レベルの大会への出場を果たし、美術部は全国高等学校総合文化祭の県代表に10年連続で選ばれるなど、高いレベルの成績を残しています。また、柔道部、陸上競技部、卓球部などが関東大会への出場を果たしています。他にも多くの部が県大会等で上位入賞を果たすなど、地道に努力を重ね成果を上げています。
 本校は、地域と密接に連携し、様々な教育活動を実践してきました。茂木町と「包括連携協定」を締結したことにより、町内の様々な教育資源を有効利用できるようになりました。茂木町のキャラクター「ゆずも」にちなんで「ゆずも学」と名付けられたキャリア教育は、地域資源の活用をはかりながら探究的な学習や体験活動等に取り組んでいます。「ゆずも学」では、生徒同士で、あるいは多様な他者と協働しながら、自ら課題を見つけ、自ら学び、自ら考え、自ら判断して行動することで、これからの時代に必要な資質や能力を育んでいます。
 また、本校は令和3年に茂木町、県、民間企業、学校が連携し、県内はもとより関東初となる公営塾(ゆずも塾)を校舎内に開講いたしました。ゆずも塾は、本校生の学力向上や進路実現の支援を行い、茂木高校の魅力をさらに高めることを通して茂木町と本校の発展につなげることを目的とし開設しました。この塾は「生徒が学びたいことを、生徒とともに探してく」ことを指針としております。学習は強制されるものではなく、自分自身と向き合い自己を成長させるものと考え、生徒自身の自律的な学びを促す指導を展開しています。
 さて、職員玄関の前に立つと、右手に懸垂幕が並んでいます。部活動の成績を讃えたもの、生徒の進路実績を讃えたものです。懸垂幕に書かれた輝かしい実績は、生徒たちが自分たちの可能性を信じ、挑み続けた結果であり、これらの素晴らしい結果が今の茂高生に希望を与え、また新たな挑戦をしていく。こうして学校というものは歴史と伝統を年輪のごとく刻んでいくものだと思います。その懸垂幕の足下に「限りなき挑戦」と書かれた石碑があります。生徒たちの限りない挑戦の先を見上げると大きな成果が見える。まさに現在の茂木高校を表しているものだと思っております。今後も生徒・教職員が一丸となって「限りない挑戦」をし続け、この茂木高校が「地域に誇れる学校 地域が誇る学校 地域になくてはならない学校」として発展できるよう努めて参りたいと思っております。
是非、皆様の深い御理解と温かい御支援を茂木高校にお寄せくださいますようお願い申し上げましてご挨拶といたします。

2024年4月 校長 髙野龍太郎