着任のご挨拶
4月1日付をもちまして、大田原女子高等学校の校長として着任いたしました熊田孝幸(くまだたかゆき)と申します。伝統と実績のある本校に勤務できますこと、大変光栄に存じますとともに、責任の重さを感じております。
本校は、「学びつつ 品位を高め ともに働く」という校訓のもと、生徒たちは、学業はもとより生徒会活動や部活動、福祉活動、そして学校行事に主体的に取り組み、地域に期待され信頼される学校として、確かな歩みを進めてまいりました。これもひとえに「千草会」(同窓会)やPTAの会員の皆様をはじめ、地元、大田原市の行政や研究機関、そして産業界の方々の並々ならぬご理解・ご支援の賜と感謝申し上げます。
さて、校章のモチーフにもなっている「なでしこ」が、学校祭やコンサートなどの名称に使われるなど、女子高である本校では、各所で目にすることができます。入学式や始業式で、清少納言が『枕の草子』で詠んだ歌「草の花はなでしこ 唐のはさらなり 大和のもいとおかし」に触れましたが、私は「大女高のなでしこが限りなくめでたし」と続けました。可愛らしさの中にも凛とした強さがある撫子(生徒)たちが、さらに進化し自分らしく咲き誇ってくれるよう願ってのことです。当然のことですが、生徒を学校の主役にし教職員が一丸となって、諸先輩方が築いてこられた本校の良さをさらに伸ばせるよう、教育活動を展開していく所存でございますので、ご指導・ご鞭撻の程、よろしくお願いいたします。簡単ではございますが、着任のご挨拶といたします。
令和7年4月1日 栃木県立大田原女子高等学校
校 長 熊田孝幸