海外短期研修

平成27年度 海外短期研修


平成27年度 海外短期研修レポート
2016年3月6日(日)~17日(木)アメリカ合衆国カリフォルニア州ロサンゼルス近郊において海外短期研修を実施し、19名の生徒が参加しました。現地からのメールによる報告を随時掲載していますので、ご覧ください。


【第1日】・・・日本時間3月7日(月)11:02現地からのメール報告
 いよいよ12日間の研修が始まりました。学校を出発してから順調に成田国際空港に到着し、予定よりも早く出国の手続きが済みました。
 案内を良く聞き、自発的に添乗員の点呼の手伝いをしたりする生徒達の助けもあり、空港では思いのほか長い自由時間をとることができました。多くの生徒にとって初めての成田国際空港、その大きさとお店の数の多さに驚きながらも思い思いにショッピングを楽しんでいる様子でした。

 定刻で日本を飛び立ち、安定飛行の後、ロサンゼルス国際空港に到着です。空港にはFLSからアクティビィティーガイドのティファニーが出迎えに来てくれており、生徒達はこれからお世話になるスタッフに元気に挨拶をしていました。
 空港からサドルバック・カレッジまでの約1時間、バスから見えるアメリカの大きな景色を楽しんだ後、いよいよカレッジでホストファミリーとの対面です。しっかりと予習をした言葉を使って、挨拶をすることができていました。

 研修初日は移動や重要手続きが多く、添乗員が撮影可能な状態ではなかったために添付写真はございませんが、学校が始まる明日以降はカレッジでのクラス + 校外学習、休み時間の様子などを、現地の写真と共にお知らせいたします。そして研修内容を可能な限り頻繁に、詳細にご報告いたします。
 同行添乗員として、生徒達がのびのびと楽しく学習し、研修の目標を達成できるよう全力でサポートをさせていただきたいと思います。よろしくお願いいたします。

第2日】・・・日本時間3月8日(火)12:32現地からのメール報告

 いよいよ今日から本格的に研修が始まりました。
 学校初日の本日は午前中にクラス分けテストとオリエンテーション(滞在の注意点やFLSの業務責任などに関して)を受け、ディレクター(今回の研修の現地法人における責任者)やハウジングコーディネーター(ホームステイの責任者)といったスタッフらの紹介があり、「いよいよ研修が始まる!」と生徒の顔つきもやる気に満ち溢れていました。
 テストに関しては長い移動の翌日ということもあり、「なかなか集中力を保つのが難しかった」、「問題文が頭に入ってこなかった」、「時間が足りなかった」などの感想も聞かれましたが、現地FLSのスタッフからは「非常にモチベーションが高い生徒さん達なので、この調子で研修をこなしていけば必ず成果をあげられる!」といったお誉めの言葉もいただけました。
テストの結果は明日になりますので、クラスレベルや人数、国籍などの詳細はまた明日お伝えいたします。

 オリエンテーションでは安全や貴重品の管理に関してと、研修中の学習への向き合い方や諸注意などの案内があり、それが済んだ後にはアクティビィティーガイドのMsレイと広大なサドルバックカレッジを見て回り、日本とアメリカの学校の違いに生徒達はたいへん驚いている様子でした。バスを使って郊外を見て回るエリアツアーでは、サドルバックカレッジ周辺ではとても有名なショッピングモールに出かけ、初めてのアメリカでの買い物を体験し、注文の仕方やお金の数え方などを学びました。

 今のところ体調に問題がある生徒は出ておりません。紛失物に関しては、往路の飛行機で荷物を受け取った際に、スーツケースに着けていたバンドが無くなってしまったという生徒がおり、現在もシンガポール航空に問い合わせを続けている状態です。最終的には帰路にてチェックインをする際に、奇跡的に見つかれば現物を、見つからない場合は航空会社が保管している物の中から代替品を受け取る手はずとなっております。

 またホームステイに関しては、非常に手厚くもてなしていただいており、既に何名かの生徒達から「日本に帰りたくない」という声まで上がっているほどです。
 最後に、ファミリーインフォメーションに記載がなかった細かな変更が若干あったことを付け加えさせていただきます。よろしくお願いいたします。

【第3日】・・・日本時間3月9日(水)12:36現地からのメール報告 
 
 今回の研修では、毎日午前中はサドルバックカレッジの一部を会場としてFLSが運営する語学学校で英会話を学びます。この学校では、生徒のレベルに合った学習ができるように、18段階(初級、中級、上級各6クラス)に分けたクラスレベルを有していますが、現在(今月)は、生徒数の関係で、6クラスが開設されています。
 大田原女子高校の生徒達も昨日のテストスコアをふまえてそれぞれのクラス(初級クラス6人・中級クラス13人)に振り分けられています。
 この語学学校では、大田原女子高校の生徒の他に、10ヶ国(中国、韓国、タイ、ロシア、リビア、イラン、サウジアラビア、ブラジル、コロンビア、トルコ)の学生達が英語の学習に励んでいます。こうしたインターナショナル生は、長い期間留学をしている生徒がほとんどで、アドバンスクラス(上級クラス)に在籍している人が多いようです。
 また、クラスの生徒数は15名までで構成されていますので、それぞれの生徒に発言する機会がある環境となっています。クラス初日の今日は、先生やクラスメイトに馴染むために、ゲームやスポーツなどのアクティビィティーを多用した授業を受けていました。
 
 午後の校外学習はカリフォルニア大学サンディエゴ校(UCSD)訪問です。UCSDでは語学学校FLSのアクティビティーガイドのモリ―シオと、現地スタッフのジョンが広大なキャンパスの案内をしてくださいました。また、UCSDでは以前大田原女子高校でALTとして勤務していたイティス先生とお会いすることもできました。

第4】・・・日本時間3月10日(木)12:31現地からのメール報告

 サドルバックカレッジでの研修4日目です。今年のカリフォルニアは天候が不安定で雨も例年に比べ多いと聞いていたのですが、昨日からは雲ひとつない蒼天に恵まれ、休み時間などを外でスポーツしたり芝生に寝転んだりと生徒達はリラックスして過ごすことが出来ております。

 研修4日目の現地報告では、各クラスの様子などを少しご報告させて頂きます。

◇レベル5 

 大田原女子高生6名とインター生7名の混合クラス、担当する先生はMsサールングです。今日の授業ではそれぞれの国の習慣に関して学習しておりました。その国に行くにあたり予め知っておいた方が良い習慣や手続きなどを会話形式で学習しました。2人1組のペアになり、パートナーの国のカスタムをクラスに紹介したりと、クラスメイトと話しをする機会、クラス全体の前で発言をする機会の多いクラスになっています。先生がカナダ出身で、英語の発音が日本人の生徒達には聞き取りがし易く、また経験も豊富なので、生徒が「理解する」ことに努めた丁寧なクラスをしている印象です。

◇レベル7

 大田原女子高生10名とインター生1名(日本人)のオール日本人クラス、担当する先生はMrハワードです。カレンダーやスケジュールといった単語の意味は知っているけど、アジェンダの意味は?手帳を英語で何と表現するのか(プランナー)など、生徒達の知らない単語を中心に学習していました。またイントネーションの練習やグループエクササイズなどもしていて、会話や発言の機会が多いクラスです。ハワード先生は日本語が少し理解できるので、生徒の理解度合によっては簡単な日本語の単語を織り交ぜて生徒が「理解出来る」ように授業を進めていました。非常に和気あいあいととしていて雰囲気の良いカジュアルなクラスです。生徒達に大人気の先生で(なぜか他のクラスの生徒達にまで!)、楽しく学習が出来ている様子です。

◇レベル9

 大田原女子生3名とインター生9名の混合クラス、担当する先生はMsアビーです。人物を表現する形容詞の単語、それがポジティブかネガティブかどっちもの意味を含むのかなどのグループ分けをしたり、宿題に渡された小説の感想をクラスでシェアしたりと発言の機会も多く、非常に学習難易度の高いクラスです。インター生の語学力も高い生徒が多く、生徒の自発的な発言の機会が多いクラスで、在籍している生徒達の良い刺激になっているようです。


 午後の校外研修はカリフォルニアサイエンスセンターに行き、実際に使用されていたスペースシャトルを見学しました。日本では考えられないくらいまで実物に近づいて写真を撮ったりすることができ、みんな感動している様子でした。また、そのあまりの大きさと迫力に驚き、しばらく動けなかった生徒もいたほどです。実物(シャトル)の見学前には、実際にどのように使用されたものであったか、またミュージアムに運ぶ際にどのような手段をとったか、といった興味深い逸話などを学習する機会もありました。


第5日】・・・日本時間3月11日(金)11:57現地からのメール報告
 慣れない環境への疲れが見え始めたものの、生徒達はそれぞれ限られた時間をめいいっぱい新しいことへの学習に使っています。日々の様子や日記からも、非常に前向きに、また強い決意で研修に臨んでいるのが確認できます。ただ、あまり頑張り過ぎてしまうと体調を崩してしまうので、「焦らないで自分のペースでいこう」という話をさせていただきました。
 午後は「ブリッジUSA」という日本人が起業した現地在住日系人向けの無料情報誌を発行している会社を訪問し、社長の石井さんからアメリカで仕事をする大変さや楽しさなどを学びました。石井さんは趣味で俳優もされている方で(「硫黄島からの手紙」にも出演されています)、生徒達が興味を持って話を聞けるよう、会社やアメリカの文化のみならず、芸能のお話などもされていて、質疑応答では沢山質問が出ました。

第6日】・・・日本時間3月12日(土)14:07現地からのメール報告

 研修もいよいよ6日目、現地は金曜日とあって学校もこれでひと休みになります。今日は通常通りのスケジュールでクラスを受け、お昼をカレッジで食べた後、バスに乗って日系アメリカ博物館とその周辺にあるリトルトーキョーの散策に出かけました。
 博物館内では、日系2世の方と共に実際に使用された展示物を見て回りながら、日系1世達の悲惨ながらも逞しく生きたその移民初期の時代を学びました。生徒達はみな真剣に話に聞き入り、またメモを取りながら、しっかりと学習をしている様子でした。
添付写真からその様子をご確認下さいませ。
 なお、ここまで体調不良の生徒さんは出ておりません。若干ホームシック気味だった生徒さんも今日には元気いっぱいで、こちらでの滞在がもう折りかえしを過ぎたと知るや、逆に日本に帰りたくないなどと言っております・
 明日はいよいよ生徒達が待ちに待ったディズニーの日です!その次の日の日曜日はロスの市内観光になりますが、こちらに関しては全員参加ではないため、同行しない生徒達はホストファミリーと買い物に行ったり、ビーチに行ったり、教会に行ったり(このプランの家庭が多いようです)など、それぞれファミリーと計画を立てている様子ですので、まったく問題はなさそうです。

 なお、次の報告は、週末の様子も含めて現地時間での月曜日にお送りします。

第7・8・9日】・・・日本時間3月15日(火)10:31現地からのメール報告
 週末と月曜日の報告をさせていただきます。

 もともと雨予報のディズニーでしたが雲ひとつない蒼天に恵まれ、素晴らしい観光日和となりました。同行の先生から、生徒達がここまでの研修を素晴らしい評価で行ってきたご褒美にと、この日は全体で行動をするのではなく(もちろん単独での行動は厳禁です!)自由に園内を遊んで過ごして良いというお言葉があり、生徒達は大喜び!ここで巻き起こった歓声は、この研修一大きなものだったかもしれません。
 日曜日の市内観光ではハリウッドのサイン、アカデミー賞の会場であるドービーシアター、マイケルジャクソンやマリリンモンローといったスターの手形があるチャイニーズシアターを全体で見学し、その後お土産を買う自由時間をとったあと、桟橋やビーチプロムナード、映画の撮影などで有名なサンタモニカへ移動しました。
 実は、サンタモニカは今回のプランに始めから入っていたわけではないのですが、ここまで来てサンタモニカを見ないで帰るのはあまりにももったいない!という多くの声があり、なんとか現地とスケジュールの調整を図り、今回の観光が可能になりました。「ザ・アメリカ!」な雰囲気に、生徒さん達も大満足の観光となりました。

 いよいよ研修も最終の週に入りました、クラスは今日(現地での月曜日)を入れてあと2回のみとなります。午前中は通常通りのESLのクラス、お昼を挟んで午後はサウスコーストプラザというショッピンングモールに出かけました。屋内に150店舗以上のお店が入っている一大ショッピングモールです。あまりの広さに生徒達は大変驚いている様子でした。集合の場所には(屋内にも関わらず)メリーゴーランドがあったので、その前でみんなで写真を撮りました。

第10日目・・・日本時間3月16日(水)10:57現地からのメール報告

 いよいよ研修も終盤です。午前中は通常のESLクラスを、またクラスは今日が最終日になりますので、ディレクターのMsメイスーンから1人1人生徒の名前が呼ばれ、プログラムの終了証書が授与されました。彼女からは「大女高の生徒がいかに素晴らしく、学習意欲を高く持ってプログラムに臨んでいたか」のお褒めのコメントが付き、中には感激して涙する生徒の姿も見られました。

 そして、お昼を挟んで午後には念願のビーチに!もともとは初日のエリアツアーの際に行く予定であったアリソンクリークビーチですが、ここまでビーチを予定している日に限って雨に見舞われていたため、今日まで先延ばしになっていたのです。念願叶ってのやっとのビーチだったので、生徒達のテンションも最高潮でした。

 時間に余裕があったので観光客にも有名なラグナビーチにも立ち寄り、ゆっくりめの自由時間を取り、ビーチで寝転んだり、ビーチバレーやバスケをしたり、アイスクリームを食べたりと、楽しい時間を過ごすことが出来ました。写真よりその様子をご確認くださいませ。

 明日はいよいよ研修の最終日、日本帰国への移動日となります。現地からのレポートはこれをもちまして最終とさせていただきます。ここまでご覧いただきまして、誠にありがとうございました。19人の生徒さんと引率の先生と、元気に日本に帰ります。この後の報告に関しましては、生徒さんの口から直接お聞き頂ければと思います。