中学校社会科歴史的分野における言語活動の充実を図った実践についての発表と、中学校からの連続性を意識した高等学校の地誌学習指導の実践についての発表がありました。質疑応答の後、中学校社会科及び高等学校地理歴史科の学習における言語活動の充実について、熱心な研究協議が行われました。
発表1 思考力・判断力・表現力等を育成する言語活動の充実とは
―「学びあい」の授業実践を通して―
全校で取り組んでいる「学びあい活動」を、社会科の学習においても、より効果的な活動とするために授業改善に取り組んだ実践の発表がありました。疑問形の問いを設定し、生徒による「学びあい」を学習の中心に据えた「教えない指導」の実践は、多くの参加者にとって、示唆に富む内容でした。
発表2 学習指導要領における地誌
新学習指導要領で求められている地誌学習の扱いについて、小学校から高等学校までの学習指導要領を分析し、指導の連続性を意識して取り組んだ実践の発表がありました。特に、白地図を使った実践例は、地理学習における効果的な言語活動の一つの在り方として、参考になる部分が多くありました。
研究協議・指導助言
校種を越えた、熱のこもった議論が交わされ収穫の多い研究協議となりました。こうした交流の機会は、ぜひ、継続して欲しいとの意見も寄せられました。
最後に、宇都宮大学教育学部の松村啓子准教授より、指導助言並びに、大学における地理の授業と大学生の実態について紹介いただき、大変有意義な研究協議となりました。