小学校と中学校から実践事例の発表と、総合教育センターから調査研究の報告がありました。シンポジウムも行われ、宇都宮大学教育学部の上原秀一准教授から指導助言をいただき、有意義な部会となりました。
発表1 豊かな心で、共に生きる子どもをはぐくむ道徳教育
―自ら考え、学び合う道徳の時間を目指して―
下野市立石橋小学校の3名の先生方により、「子どもの言葉で語られる道徳の授業」の創造を目指した研究の成果について発表がありました。授業研究部からは「子どもの心を引き出すための授業研究のあり方」、専門研究部からは「家庭や地域への啓発」「校内・教室環境整備」について、豊富な映像資料を交えた発表がなされました。
発表2 中学校におけるコミュニケーション能力を育成する手立て
―共に尊重し合う人間関係づくりを目指して ―
生徒指導上の諸問題にはコミュニケーションとの関連があるとの考察に基づき、生徒のコミュニケーション能力を向上させるための手立てとして「対話」のある授業の実践例が発表されました。「対話」のある授業実践に向けては、アクティブ・リスニングやグループスピーチが効果的であること、また生徒に対する教師の姿勢が重要であることなどが示されました。
発表3 栃木の子どもの自己有用感調査報告
―高めよう 栃木の子どもの自己有用感―
総合教育センター研究調査部が2年間にわたって調査研究を行ってきた「自己有用感」について、その定義や本県児童生徒の状況、「自己有用感」を高めるための指導の在り方等、研究成果を踏まえた発表がありました。