平成23年度に幼・保・小連携推進充実事業を行った日光市の塩野室児童館、小林小学校、市教育委員会から、事業への思い、相互の保育・授業参観、交流活動の在り方、今後の展望について、座談会方式で発表がありました。それをもとに、異校種の教職員同士で小グループをつくり、座談会から学んだことや連携に関しての日々の取組、課題等を協議しました。各グループで協議した内容を全体で共有することができ、有意義な部会となりました。
事業説明 連携推進充実事業について
就学を境にした子どもの状況や幼稚園・保育所と小学校の交流活動のアンケート結果をもとに、本事業の趣旨や内容について説明をしました。
座談会 保育・授業・交流活動の参観と研究協議を通して
市教育委員会、児童館・小学校の管理職の先生より
○事業を受ける際の思いや事業を通して見えてきたこと
- 事業をきっかけとして、交流や連絡など、これまでの取組をさらに深めたいと思った。
- それぞれの保育や授業について深く知ることができた。
- 話合いを重ねるにつれて、就学時の子どもの発達が理解できた。
- 保護者の安心感につながった。
○今後の展望
- 市教育委員会を中心にして、これらの取組を地域に広めていきたい。
児童館・小学校の担任の先生より
○保育・授業から見えてきたこと
- 児童館の子どもの様子を見て、1年生の「遊びながら学ぶ姿」が理解できた。
- 児童館、小学校、双方の子ども一人一人の個性を共通理解できた。
○連携を意識しての取組
- 児童館、小学校での似ている活動を探して実践したので、幼児、児童の学びのつながりが見えてきた。
○望ましい交流活動の在り方について
- 指導案を一緒に作成し、教師同士が互いのねらいや支援の仕方を共通理解しているので、スムーズに授業ができた。
- 交流後の話合いをもつことで、互いの教育観を理解できて、改めて自分の教育観を見つめ直すことができた。
グループ協議 幼・・保・小連携の取組と課題
グループ協議では、座談会を受けて、今後の幼・保・小連携の在り方について取り組みたいと思うことや課題などを話し合いました。互いの教育を知ることで、改めて自分の教育の意義が明らかになる、子どもが困らないように一緒に考えることが必要であるなど、様々な意見が出されました。
最後は、座談会やグループ協議を受けて、「連携は、共通点や似ていることを見つけるところから始めると、そのことが、保育や授業を工夫して行うことにつながる。結果として、連携が深まっていくことになる。」とまとめました。