健康教育における、体力つくり・保健指導・食に関する指導の三つの内容について、様々な立場での取組が発表されました。これらの発表について、宇都宮大学教育学部の久保元芳准教授より総括した指導助言をいただき、有意義な部会となりました。
発表1 学校全体で取り組む体力向上の工夫
-様々な場面における運動時間の確保を中心として-
学校生活の様々な場面で、運動(運動遊び)の時間を確保し、体力の向上を図ることにより、児童が主体的に健康の保持増進に努めようとする態度を育てることができる実践例について発表がありました。子どもたちが、いろいろな運動を親しんでいる様子が紹介されました。本県児童生徒の体力について現状と課題の報告、バランスのよい体力育成の重要性について話がありました。
発表2 ヘルスプロモーションによる身近な健康課題の解決に向けて
-生徒保健委員会の調査研究活動の育成-
生徒保健委員会では、高校生活における身近な健康課題を調査しテーマに取り上げ、研究・発表を行うことにより、生徒たち自身が健康課題に気づき、実践できることを目指しています。このことにより、生涯にわたり「自らの健康とその決定要因をコントロールし、改善することができるようにするプロセス」を学ぶことに繋がるという取組が発表されました。
発表3 衛生的でおいしく魅力ある学校給食づくりを目指して
佐野市南部学校給食センター新設に伴い、最新施設の運営のあり方やおいしく魅力ある給食づくりを目指して職員が一丸となって取り組んでいる実践について、発表がありました。最新の施設と旬の素材を取り入れた学校給食の様子が紹介されました。
指導助言
三つの発表の後、宇都宮大学教育学部の久保元芳准教授から指導助言をいただきました。「子どもの体力については、子どもたちの体力の向上だけでなく、全力で行う楽しさや継続性が大切であること」、「健康課題について、生徒主体で実施していることがすばらしく、保健室のデーターを活用し情報発信していくことも大切であること」、「学校給食センターの具体的な取組については、衛生的で安全な食育活動がなされていたこと」を認識し、多くの有用な情報を得て散会となりました。