健康教育における、望ましい生活習慣の育成・食に関する指導の2つの内容について小学校、中学校から実践事例の発表がありました。これらの発表をもとに、宇都宮大学小宮秀明教授より総括した指導助言をいただき、有意義な部会となりました。
発表1 よりよく生きるために、自ら考え、判断し、実践する子どもの育成
健康教育の充実を目指し、「歯・口の健康づくり」を通した取組の発表でした。むし歯や歯周病は生活習慣病であり、治療よりも予防、さらには児童自らが生活習慣を改善することが大切です。正しいセルフケアを実行するため、生活習慣との関連を重視した歯科保健活動を展開した結果、児童の生活習慣が改善される等の成果がみられました。
発表2 学校における食に関する指導の取組
-生徒の食に関する興味・関心を高めるために-
「給食の献立を活用した家庭科の授業」 「家庭のアイディアを採用した給食メニュー」など、学校給食を食育の生きた教材として活用している実践例の発表でした。栄養教諭を中核として、教職員と共通理解を図りながら実施した具体的な取組の報告がありました。給食で使われる食材の指導のみならず、学校栄養職員が思いを込めて作っている給食の大切さや「正しい箸の持ち方」を指導するための、効果的な教材も紹介されました。
指導助言
2つの発表の後、宇都宮大学の小宮秀明教授から指導助言をいただきました。健康教育の効果は、児童生徒の生活習慣の改善だけでなく、心の安定にも波及すること、また、アレルギーに関する現状と、その対応についての講話もいただき、改めて学校・家庭・地域が連携しながら行う、健康教育の大切さを学ぶことができました。