こういった形の横穴は、家族墓的な性格をもった集団墓地と考えられています。
横穴は、古墳の横穴式石室(よこあなしきせきしつ)を簡略にしたものですから、古墳の被葬者よりも社会的地位は低かったと考えられます。
副葬品があったという伝承はなく、しかも近くには立派な古墳が築かれていますので、横穴と古墳に埋葬された人たちとの間には、身分的なへだたりがあったと考えられます。