烏山山あげ祭り
山あげ祭りとはどのような祭りなのか

(1) 祭りの始まり

今から約450年前、永禄(えいろく)3年に当地方に疫病(えきびょう)が大流行してしまいました。

そのため、烏山城主那須資胤(なすすけたね)〔与一(よいち)の子孫〕がこの災厄を避けるために牛頭天皇(ごずてんのう)を八雲神社(やくもじんじゃ)に祀りました。

そして、天下泰平(てんかたいへい)、五穀豊穣(ごこくほうじょう)、厄除開運(やくよけかいうん)を祈願したのが祭りの始まりです。


(2) 祭りの移り変わり

初めは、奉納の余興(よきょう)として、相撲や獅子舞等が行われていました。

「山あげ」は、もともと八雲神社の祭神の訪れを氏子が迎え、芸能を御覧にいれて氏子とともに喜ぶという信仰的な行事でしたが、やがて常磐津(ときわづ)〔浄瑠璃(じょうるり)の流派のひとつ〕による踊りとともに「山あげ」(山を立てること)が行われるようになりました。

そして、今日のような全国でも類をみないきらびやかで豪華な野外歌舞伎になりました。現在、この祭りは7月の第4土曜日を含む金・土・日の3日間にわたって行われています。


(3) 文化財としての指定

昭和(しょうわ)34年に栃木県(とちぎけん)の民俗文化財となりました。

その後、昭和54年には国から重要無形民俗文化財に指定されました。