烏山山あげ祭り | |
祭りにはどのような特徴があるか |
(1)祭りに使われているもの
烏山(からすやま)特産の和紙をふんだんに使っています。
和紙をのり付けで何枚も張り付け、絵の具で樹木や岩などを描き、山の風景を表わすという「山」に代表される背景や舞台装置に使用しています。
(2)山の種類
山は、歌舞伎(かぶき)を行うときの背景として作られ、観客の前に据えられた舞台から道路に約100メートルの区間にわたって大山、中山、前山、館、橋、波などが配置されます。
大山は、高さ約10メートル、幅7メートルほどもあります。竹を割って編むようにして作られ、大きいものはいくつかに解体して後で組み合わせます。
(3)山の仕掛け
装置には仕掛けが施され、上演中はその進行に伴い、木頭(指揮者)の拍子木(ひょうしぎ)を合図に様々に変化し観客の目を楽しませてくれます。
所作狂言(きょうげん)が終わると、すべての道具類は片付けられ、次の上演場所まで移動します。
この一連の作業を行うには、約150人が必要とされます。