烏山山あげ祭り
祭りにはどのような仕事があるか

(1)祭りの準備

「山あげ祭」は、泉町(いずみちょう)・元町(もとまち)・鍛冶町(かじまち)・日野町(ひのまち)・金井町(かないちょう)・仲町(なかまち)の6つの町内が1年ごとの年番で行います。

当番になった町では、およそ1か月前から町内総出で準備にかかります。
最も大きな山は、竹を細かく切り、編んだものの上に烏山和紙(かわすやまわし)を幾重(いくえ)にも張り付けて作ります。

祭りの前日には、「笠揃い(かさぞろい)」といって、当番町の町内で「山」の最終確認をします。


(2)裏方の仕事

舞台は組み立て式で、分解した後に町内各地の指定された場所にすばやく運び、組み立てます。

これには、約150人の若衆を木頭と呼ばれる役付きの若衆が拍子木(ひょうしぎ)を打ち、たった数分間で分解と組み立てを行います。

1日4~6回の設置と撤収を繰り返し行う大変な作業です。

「山」を立体的に配置し、「せりあげ」、「せり出し」、「切り返し」、「ひしぎ」、「滝」など劇の進行によって変化させます。

また、電気照明や花火、煙など駆使して劇を盛り上げる仕事もあります。

裏方の仕事は、山あげ祭りの隠れた見所のひとつです。