二宮尊徳
尊徳はどのようにして荒れた農村を復興したか〔桜町仕法(さくらまちしほう)〕

(1)土地が荒れてしまう前の状態を知るために、昔からの土地の境界の記録、特に検地帳(けんちちょう)などを念入りに調べ、村々に保管させました。

(2)村民生活向上のために、貯えておいた米を村民に貸し与えたり、資金の貸し付けを行いました。

(3)徹底して村を見回り、領内の事情を把握するとともに農民の生産意欲を高めるための表彰制度を積極的に取り入れました。
村民間での入札(いれふだ)(投票)により、表彰者を選ぶ方法を重視し、当選者にはほうびとして、鍬(くわ)や鎌などの道具、時には現金を与えました。