墾田永年私財法の制定により発生した荘園に関連して武士が登場し、やがてその武士が政権を担 うまでになる。律令制度から封建制度に至るこの小単元は、時代の大きな変革期に当たり、政治や 社会・文化・国際関係などの面で大きな変化が見られる。現代はめまぐるしく国内外情勢が変わってきており、この時代の学習を通して、現在や未来を生きる日本人にとって参考となる事柄を身に付けさせたい。
・武士が台頭し、武家政権が誕生するまでの道筋を、絵画や文献・家系図など様々な資料 から読みとって考察する。(1時間)
・鎌倉幕府の成立と確立について理解する。(1時間)
・鎌倉時代の武士や民衆の生活の様子を様々な資料から読み取り、興味をもって追究する。(1時間)
・鎌倉時代の宗教と文化について様々な資料を活用して考察し、その歴史的な背景や流れ について理解する。(1時間)
鎌倉幕府の政治制度や将軍と御家人の主従関係について説明している。
承久の乱によって幕府の支配がさらに強くなったことを指摘している。
御恩と奉公の関係について考えさせる。
ワークシートの記述分析
発言分析
1 本時の学習課題を知る。
鎌倉幕府はどのようにして支配体制を確立したのだろう。
・平清盛以降、政治の実権はどうなったかを問いかけることにより学習意欲を喚起する。
・学習課題を掲示し、ワークシートに記入させる。
○平清盛像の写真
○課題掲示の紙
※ワークシート
2 源平の争乱について那須与一の活躍を織り交ぜながら調べる。
・那須与一の写真を見せ、関心を喚起するとともに、郷土出身の那須与一が源平の争乱で果たした役割について調べる。
○栃木ふるさと学習資料集
「那須与一」
○源平の争乱の地図
4 鎌倉幕府の組織と封建制度について調べる。
・征夷大将軍を頂点とする組織と封建制度の仕組みについて図で分かるように示す。
○封建制度の図
5 承久の乱が起こった理由とその影響について調べる。
・執権と六波羅探題の設置・支配体制の強化について考える。
◇鎌倉幕府の政治制度や将軍と御家人の主従関係について説明している。
(ワークシートの記述分析、発言内容の分析)
6 ワークシートに本時のまとめを記入する。
・本時のまとめと自己評価を記入させ、次時への意欲付けをする。