教科書などでは、タマネギを発根させて根の成長点の細胞分裂を観察させているが、現在では発根しやすいタマネギを探すのが困難です。また、タマネギから発根する根の本数的には限りがあり、生徒実験では数不足が懸念されます。今回は、ネギやニラの種子を発根させることにより、容易に根端が得られ、生徒全員のプレパラート作りが可能になります。 また、サフラニン塩酸液を使うことにより、根の細胞の固定・解離・染色が同時にでき、作業時間も短縮でき十分な観察時間の確保ができます。 種子から発芽させた根を用いて細胞分裂の各段階を観察させる手順を画像で示す教材です。生徒への説明や事前の教材研究に役立ちます。染色のためのサフラニン塩酸液の調整、固定・解離・染色、押しつぶしまでの手順を丁寧に解説しています。実際に染色した細胞の画像で、分裂の各段階をアニメーションで確認させることができます。
体細胞分裂のプレパラートをつくり、分裂中の細胞を見つけ出すことができる。
体細胞分裂のプレパラートをつくり、分裂中の細胞を見つけ出すことができ、観察結果から自らの考えで細胞の分裂過程を導き出すことができる。
成長点の位置を再確認させ、資料などを使い分裂中の細胞を具体的に提示しながら見つけさせる。
ワークシート・観察
根の先端近くに成長点があり、分裂中の細胞の核には糸状の染色体が見られることを押さえる。
スライドで方法と観察のポイントを説明する。 パソコン・プロジェクター・スクリーン
染色時間や温度などや、資料の押しつぶし方などをパワーポイントで確認し、目的の確認と観察への意欲を高める。
発芽させたニラやネギ・サフラニン塩酸液(他の染色液と塩酸を混合させて可)・管ビン・ゴム栓・ビーカー・60℃のお湯・温度計・プレパラートセット(カバーガラスより大きめの吸い取り紙も準備)・顕微鏡カメラ・テレビ・ワークシート
顕微鏡カメラなどで、生徒が見つけた分裂中の細胞をテレビに映し提示し、観察意欲を喚起する。
スライドで観察結果をまとめる。 パソコン・プロジェクター・スクリーン 細胞分裂の順序を確認する。