参考文献『「生きる力」をつけるための道徳授業」(明治図書)の追試です。人間の気高さという主題に迫るため、異なったタイプの授業展開を2時間扱いで設定しました。第1時は、ディスカッションを取り入れ、生徒個人の価値意識や価値判断を明らかにしていくこと、すなわち「価値の明確化」を目指します。これに続く第2時では、第1時で明らかにした「自分の価値」に揺さぶりをかけていくことで、自分の中の「人間の弱さ」「醜さ」を認めつつ、それを克服させることにより、「価値の主体的自覚」を促そうとする授業です。