日誌

ふれあいじんけんフォーラム参加報告

令和5年6月8日に、さくら市氏家公民館ホールで開催されました。

保護者3名が参加してきました。

 

「学校では教えてくれない 差別と人権のお話」と題し、部落解放同盟栃木県連合会 

書記長 戸田 眞 氏による、90分間の熱い講話でした。

 

冒頭、スライドでこんな問いかけがありました。

「差別・人権 興味ありますか?」

「私たちの周囲にある差別?」

「今日は何を求めてきましたか?」

 

戸田先生は、自身が部落出身者であり辛い経験をお持ちです。自らカミングアウトしその問題を世に広め、問題解決に繋がるよう尽力なさっています。

 

私は大田原市出身ですが、小学生の頃にこのようなビデオを観ました。

結婚を約束した二人がいました。しかし、女性が部落出身だということがわかり男性側の両親に猛反対されます。それを知った女性は泣き崩れていました。

そこまでは覚えているのですが、相当昔の記憶なので、その後二人は結婚に至ったのか、それとも結婚できなかったのか・・・。

 

しかし、このビデオを観たことはしっかり覚えており、結婚もよくわかっていない小学生ながら、とてもショックでした。生まれた地域によって差別を受けること。その差別が先祖の身分が原因であることに。

 

しかしそれ以来、部落問題、同和問題のことを耳にすることなく年月が過ぎ、今回の講話であらためてその実情を知ることが出来ました。

 

私が驚いたのは、部落地区に住む方の個人情報がネットに掲載されていることや、リスト化されものが某有名ショッピングサイトで売られていたということです。

家の売買でも、不動産会社によっては部落地域でないかを確認することがあるそうです。

 

部落問題だけではなく、さまざまな差別があります。対策はされています。例えば、男女雇用機会均等法、児童虐待防止法、高齢者虐待防止法など。

その一つに、「部落差別解消推進法」があると知りました。

 

戸田先生は、これは努力義務であり禁止法ではないのですと仰っていました。努力義務なので、従わなくても制裁はありません。努力義務ではなく、禁止法として国が動くことを望んでいらっしゃるのだなと感じました。

 

講話の中で、今日聴いた話をアウティングしてくださいとお話しされていました。

早速、休日に主人と息子に話をしました。

主人は部落、同和問題を知っていましたが、息子は初めて知ったと話していました。

この機会に私なりに子供に説明をしました。

 

「差別を無くすために、誰でもできること、それは知ること。」戸田先生が仰っていました。

 

また、差別をしていなくても、無関心でいることも差別に繋がると聞いて考えさせられました。

目の前で何かそういうことが起きていた場合、状況によっては自ら関わらないようにしてしまうかもしれない、それが正直な気持ちです。

 

最初のスライドの問いかけに答えてみます。

「差別・人権 興味ありますか?」→はい、興味があります。

 

「私たちの周囲にある差別?」  →ありがたいことに、今現在、私の周囲にはありません。

ですが、私たちのとなると・・・。ニュースで見聞きする以外にも、もっと身近なところにあるかもしれません、ただ知らないだけで。

 

「今日は何を求めてきましたか?」→部落問題について、被害者でもある戸田先生から実態を学ぶために来ました。

 

私たちの多くは、メディアで取り上げられる問題しか知らずに生きているのかもしれません。戸田先生も仰っていましたが、差別が無くなることはないと思います。少しでも減らせるよう、正しい知識を身につけていくことが大事です。私も心がけながら過ごしていきます。

(S.M 記)

 

どの講演会も、普段の生活では触れることのない世界を知るチャンスだと思って参加しています。今回のテーマは『差別』。差別される側の叫びを聴いてきました。自分では『差別』とは無縁の世界に暮らしていると思っていましたが、その無関心が『差別』を黙認していることになると訴えられて、ドキッとしました。

『差別』が差別ではなく、ダイバーシティ(多様性)の下『区別』になる世界が訪れることを願うばかりです。

(N.N記)

 

「差別と人権の話」というテーマに興味を持ち参加しました。

普段から差別や人権について考えているわけではありませんが、「無関心」でいることも差別だと知り、ハッとさせられました。

難しいテーマでしたが、自分の狭い世界を広げる良い機会になりました。

(M.M記)