宇都宮丘陵上横倉礫岩
R293-東北縦貫自動車道 立体交差付近

R293-東北縦貫自動車道 立体交差付近


問題

この礫岩の地層はどのようにしてできたのでしょう?

ヒント! 現在、礫が堆積するとすれば、どのような場所でしょう。


解説

礫は一般に陸性の堆積物と考えられます。

河川の水流によって運搬され、流れの緩やかな場所に堆積します。

河原の礫を観察すると、流れに対して《覆瓦構造》(ふくがこうぞう)※1を成して堆積しています。

海では、波打ち際や河口など陸に近い場所に堆積します。

波で転がされていれば円礫(えんれき)になっているはずです。

平野を流れて海に達する河川では、通常、礫は海まで届きそうもありませんが、洪水のときなど大量の土砂とともに礫も運搬されることでしょう。

海底で土石流などが起これば,沖まで礫が運ばれることも考えられます。


語句の解説

覆瓦構造(ふくがこうぞう)※1

瓦が屋根をおおう様子に似ています。

抵抗が大きい石は流されてしまいます。