宇都宮城跡
宇都宮城はどのような歴史を刻んできたか

宇都宮城は、藤原秀郷(ふじわらひでさと)が天慶(てんぎょう)3年(940年)に築いたとも、宇都宮氏の祖である宗円(そうえん)が1058~65年〔康平(こうへい)年間〕年に築いたともいわれますが、はっきりしたことはわかっていません。

宇都宮城は、中世(ちゅうせい)・戦国期(せんごくき)を通じて約500年にわたり宇都宮氏の居城でしたが、江戸時代(えどじだい)には宇都宮藩の藩庁となり、譜代大名(ふだいだいみょう)が次々と入封しました。

江戸時代後期以降に書かれた歴史書などによれば、本田正純(ほんだまさずみ)が城主であった元和(げんな)5年(1619年)からの3年間に近世城郭としての形が整えられたとされています。

18世紀以降になると宇都宮城は、本丸が中心にあり、城主住居のある二の丸を藩の役所などが建てられた三の丸が取り囲んでいました。

さらにその外側を「四の郭(くるわ)」と呼ばれる外郭が同心円状に広がり、家臣の屋敷が配置されていました。