栃木の郷土料理
栃木のうどん・そば・ラーメン

(1)栃木のうどん・そばにはどんな特徴があるのか

うどんについては、栃木県はうどんの主原料である小麦の栽培に適していることもあり、盆の季節になると取れたての小麦を石臼や水車にかけて粉をひき、うどんをつくったり、良縁の永続にあやかり、お祝いにはうどんをふるまったりする家庭が多かったのです。

そばについては、栃木県では八溝(やみぞ)そば〔那珂川町(なかがわまち)周辺〕と仙波(せんば)そば〔佐野市(さのし)旧葛生町(くずうまち)周辺〕、栗山(くりやま)そば〔日光市(にっこうし)周辺〕などが有名です。

農家では、冠婚葬祭の時に自宅でそば打ち(「そばぶち」と言うことが多い)をして自家製のそばをふるまう習慣もあり、栃木県は関東でも指折りのそばどころとなっています。


(2)佐野ラーメンにはどんな特徴があるだろう

佐野には、二百数十軒のラーメン店が並びます。

湿度の低い冬と内陸型の蒸し暑い夏という気候風土や、日本名水百選(にほんめいすいひゃくせん)に数えられる出流原弁天池(いずるはらべんてんいけ)の湧き水、麺に適した良質の小麦の産出といった条件から、ラーメン店が多くなったと言われています。

また、この地域独特の青竹打ちという製麺法が特徴のある麺を作り出しています。

青竹打ちの麺は、中に気泡が多いため熱伝導がよく、短い時間でゆであがり、腰の強いおいしい歯触りが味わえる麺になるといいます。


佐野ラーメン