さくら保育園 そうとめ かな さん(年長)
白鷗大学経営学部教授 栗山英樹(WBC2023日本代表監督)
2023年3月のWBCで、アメリカ生まれのヌートバー選手を日本代表チームに召集したことは、これまでの歴史にないことでした。私自身、ラグビーのワールドカップを観戦して、日本のために外国の選手たちが日の丸を掲げて奮闘する姿に感動した経験が影響しています。スポーツはいろいろな国の人が手をつなぐ環境になっていると感じますが、野球は他のスポーツほどグローバル化していないと思っていました。野球でそれをやるのは、みんなどう思うかなと迷いましたが、「海外の人も仲間なんだ」というチームを作ってみたくて、思い切ってやってみました。
ヌートバーをスムーズにチームに溶け込ませたい、心を開いていることを行動で示すにはどうしたらいいだろう。あるコーチの発案で、ニックネームで、それもちゃん付けで呼ぶことにしました。アメリカで呼ばれている「ラーズ」ではなく、ミドルネームの「タツジ」から「たっちゃん」という愛称を選びました。初めてチームに合流した日、彼を歓迎するために、背中に筆文字の日本語で「たっちゃん」と書かれた特製のTシャツを着て迎えました。これはチームが一体となるための素晴らしいアイデアで、みんなの心を重ねて共に戦うことにつながりました。
野球でも、サッカーでも、バスケットボールでも、サーフィンでも、スケートボードでも、スポーツなら何だっていい。身体を動かして、心も動かしていけば、仲間と力を合わせること、励まし合うこと、競い合うこと、讃え合うことを通して、生きていることを実感できるはずです。支え合うことの尊さにも、気づくでしょう。
野球を、スポーツを通して、笑顔の広がる社会を作りたい。子どもたちに、明るい未来を届けたい。それが、これから私が目ざしていくことのひとつです。
保護者アンケート(2023年1月実施)
栃木県内の3~5歳の子をもつ保護者 回答数2,782
年少(満3歳含む):1,051
年中:865
年長:866
Q1 あなたのお子さんは、他のお子さんとの関わりの中で、どのような姿が見られますか?(2つまで回答)
Q2 みんなで一緒に活動することを楽しむようになるために、子どもにとってどのようなことが大切だと思いますか?(2つまで回答)
公園や公共施設に行っても、お友達がいたら「いーれーて!あそんでいい?」と仲間に入りたがります。パパとママがそばにいるという安心感があるから、自分から声をかけられるのかなと思います。
(やしお幼稚園)
これまでは自分がしたいことだけは絶対に曲げなかったのに、年長になり、周りの意見や主張を聞いて、「じゃあこうしてみよう」「こうなったら楽しいね」と言えるようになってきています。皆で何かをすることは、娘にとってとても有意義な時間のようです。
(山王認定こども園)
「お母さんも一緒に来て~」となかなか自分からお友達の輪の中に入っていけなかった娘も年長になり、「お母さんはあっちで待ってて~」と子どもたちだけで遊び、関わりをもてるようになりました。とても成長したと嬉しく思います。
(認定こども園黒羽幼稚園)
ある日、子どもが「保育園ですごろくしたの!楽しかった!」と言うので、「1番だったの?」と聞くと、「違うよー、〇〇ちゃん!」とこたえました。ずっと勝ち負けにこだわっていた子が、お友達と遊ぶこと自体に楽しさを感じていたので、成長を感じました。
(明神保育園)
みんなで何かをすることに不慣れなこともあり、いやな気持になってしまう時もありますが、「みんなで遊ぶときは、~すると楽しくなるよ!」と子どもなりに考え、行動したことに感動しました。
(作新学院幼稚園)
園での子どもたちの姿をのぞいてみよう!
<3歳>
活動が始まると「せんせいできない」と保育者に気持ちを伝えてくるAちゃん。先生と一緒がいい、やりたくないという気持ちを受け止め、先生と一緒に応援することを提案すると、笑顔で応援する姿が見られました。何度か友達を応援していくうちに、保育者と一緒に活動に参加することもできました。
思いを受け止めてもらえるという安心感の中で、友達の存在を感じたり関わる楽しさを感じたりする経験を大切にしています。
(馬門鏡もち保育園)
<4歳>
園の広場にある遊具で、レスキューごっこが始まりました。坂の下にいる子が「助けて―!」と叫ぶと、上にいる子が「いま助けるね!」とロープで引っ張ります。なかなかロープが上げられないと「手伝うよ!」と周りにいた子が集まって、一緒に引っ張り上げます。「ありがとう!」と助けてもらった子は嬉しそうに、今度はレスキュー役に回って友達を助ける姿が見られました。
いろいろな遊びを通して、気の合う友達と一緒に遊ぶ楽しさを感じてほしいと願っています。
(認定こども園釜井台幼稚園)
<5歳>
水道に水を溜め、素材にもこだわって船を作っている子どもたち。どうやったら丈夫で前に進む船になるか友達同士で考えています。
「こうしたらどうかな」「それいいね」と意見を出し合いながら、難しそうなことにも挑戦したり一緒に楽しんだりしています。うまくいかなかった経験が、友達と意見を出し合って成功したことで、みんなで大喜びする経験につながりました。
思いを伝え合いながら遊びを進めていく楽しさを感じられるように支えています。
(那須烏山市立つくし幼稚園)
子どもは、自分らしさを発揮しながら友達と関わることで、それぞれの持ち味が発揮され、互いのよさを認め合う関係ができていきます。それが、友達と協力して生活したり学び合ったりする姿につながっていきます。そのために、私たち大人は、子どもが「温かく見守られている安心感や自己肯定感をもつこと」「友達と一緒に過ごす楽しさを味わうこと」を大切にしていきたいですね。
*本情報誌「おうち」は、国が示す「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」を意識して、お伝えしています。
「幼児期の終わりまでに育ってほしい姿」について、詳しくはこちら
幼児教育情報誌「おうち」第40号 PDF版は、こちらから読むことができます。
また、バックナンバーはこちらから
「おうち」は、保護者の皆様からの声をもとに作っていきます。
次号のテーマは「体を動かすって楽しい♪」です。テーマに関するアンケートの回答にご協力ください。2分ほどで答えられます。
※回答期間:2023/11/15(水)~2024/1/31(水)まで
アンケートにご協力いただいた方全員に特典!
雨&雪の日限定小人入園500円券
*雨の日の動物園の楽しみは、こちらから
入国料100円割引券
*東京ドーム10個分の敷地に、約600頭の動物たちが暮らす動物園
こども入館料200円券
*大きな公園の中の遊べる博物館
『なぞなぞえほん』福音館書店
中川李枝子 さく 山脇百合子 え
クイズや謎解きなど人気がありますが、なぞなぞは好きですか?
この本は、子どもの生活に密着したなぞなぞが盛りだくさんです。
実生活や絵本の中でなじみの事柄が答えです。
日々の暮らしは見ているようで見ていないことがありますが、小さい子たちはよく見ているものです。
なぞなぞを出して欲しい。なぞなぞに答えて欲しい。答えを知っていても、何度も何度も持ってくる。
お友達が集まった時などてんやわんや。大声でわれ先に答える子や指されるまで待つ子など個性が出ます。
その内、他にも答えがあるのでは?とみんなで話し合ったり、子ども同士で「1のまき」は君、「2のまき」はぼく、と読み手の取り合いになることも。
読書は体験。繰り返したくなる楽しい体験が、この本には詰まっているのです。
栃木子どもの本連絡会
長谷川 代志枝 さん
TEL 028-665-7867(なやむな)
(受付時間) 月~金 午前8:30~午後9:30
土 午前8:30~午後5:30
上記時間外と日曜日・祝日・年末年始等は、相談の受付は行っておりません。お急ぎの方は、全国共通24時間子どもSOSダイヤル「0120-0-78310」におかけください。
保護者のみなさん!お子さんの育児、子育て、しつけ等家庭教育のことや友達、いじめ等対人関係のことなどで困っていること、悩んでいることはありませんか?
秘密は絶対に守ります!一人で悩まず気軽に御相談ください!
メール相談はこちら