高校生未来の職業人育成事業
「内装工事における壁紙仕上げ作業技術の習得」
本校は、令和4年度「高校生未来の職業人育成事業」の実施校として、栃木県教育委員会より指定を受け、より良い社会を目指して主体的かつ協働的に行動できる未来の職業人の育成に取り組んでいます。
本年度は、株式会社石野内装様のご協力により、生徒たちが講習を受けている様子を中心に紹介いたします。
<現場実習について>
(1)実習場所: 株式会社 石野内装
(2)実習期間: 令和4年度8月25日(木)26日(金)
(3)実習内容: 内装工事の専門技術者からご指導していただき、壁への石膏ボードの取り付けから、ビニールクロス張りによる仕上げまでの一連の作業工程の指導を受ける。
第1日目
(1)開講式・断熱材の設置工事
開校式をコットンキャビン前で行い、指導いただく講師より、施工の概要についての説明を受けた。事前に壁内部に断熱材を設置し、見切りの板を取り付けた。
開校式 断熱材の設置
(2)石膏ボード張り
石膏ボードの施工方法について説明を受け、石膏ボードを張る位置の寸法を割り出した。次に石膏ボードに加工寸法を墨だし、カッターを使用して加工位置で切断し、壁にビスで取り付けた。壁が複雑なため生徒は取付に苦労していた。
石膏ボートの加工 石膏ボードの取付
第2日目 下地処理・ビニールクロス張り
石膏ボードの継ぎ目をパテ埋めして、表面を平らに仕上げた。次にビニールクロスを張り、余分な部分をカッターで削除して、継ぎ目は切り張りを行い、目立たないようにローラーで押さえつけた。上部を白い壁紙としたことで、部屋全体が明るくなった。
壁紙張り
第3日目 成果発表
(1) 名 称: 芳賀地区専門学科生徒研究発表会
(2) 期 日: 令和4年12月16日(金)
(3) 会 場: 真岡市市民会館 大ホール
(4) 参 加 者: 中学生 165名
(5) 内 容: 発表では、パワーポイントを使用して、今回の事業を含むコットンキャビンの一連のリフォーム内容を中学生に対して発表した。
発表者 発表の様子
<生徒の感想>
今回の事業を通して、私は内装工事の施工体験することができて、とても良い経験になりました。また、専門の技術者からビニールクロス張りの施工に関する一連の作業内容を丁寧に教えていただき、建築の知識を深めることができました。特にビニールクロスを継ぐ作業では、継ぎ目が実際に分からなくなるほどきれいに施工することができて、たいへん感動しました。この実習を通して、建設業の魅力をあらためて感じる事ができました。私は、高校卒業後に現場監督として、建築工事の施工管理の仕事に携わりたいと考えています。この貴重な経験をこれから生かしていきたいと思います。