海短研13日目

海外短期研修13日目の様子です。

13日目報告書      

 

 

いよいよFLS生活もラスト2日です。さすがに生徒さん達にも帰国が身近になってきて、「帰りたくない」「このままここに残りたい」「もっと長くいたい」という声が聞こえてきます。それはこちらでの生活が充実しているという事ももちろん、英語に慣れてきてコミュニケーションがきちんと取れてきたので、生活するストレスが少なくなってきているからだと思います。それもこれも、毎日の送り迎えや食事のケア、話し相手になってくれているホストファミリーのおかげです。

 

日々チェックするジャーナルにも「初めて会う人に話しかけるにはためらいの気持ちがあるが、負けずに行動したことで凄く多くのものを得ることができた。自分の成長が日々実感できて楽しい」「ファミリーとの会話も9割位わかるようになってきて、こんなに理解できたっけ?と思う」等、意識や気持ち、スキルでも変化が見られます。

 

      

        休み時間にインター生と談笑したり、連絡先を交換したり

 

午後からはロサンゼルスダウンタウンにある全米日系人博物館(JAPANESE AMERICAN NATIONALMUSEUMに行きました。FLSからは5号線⇒10号線で約1時間15分の距離です。ここはアメリカに住んでいる日系人の歴史について展示をしている施設で、本日は私達の為にボランティアガイドのTAMIさんが来てくださり、説明をしていただきながら館内を見学しました。

 

生徒さん達の表情からすると最初のうちは「第二次世界大戦って歴史でやったっけ・・・・?」という程度のピンと来てない反応でしたが、TAMIさんが「なぜ日本人はアメリカに移民として来たのか」「日系人とは」「どうして収容所に入れられる事になったのか」「アメリカの収容所とアウシュビッツとの違いについて」「アメリカの憲法違反について」etc 順を追って丁寧に分かりやすくご説明していただき、日系人が味わった不幸な歴史を初めてキチンと理解したようでした。

 

私達日本人が戦後に復興できて経済大国に成長したのも、ひとえに日本人としての誇りを忘れずに生きてきた日系人の方たちの生き方により日本人が信用され、その後、物作りにおいてのMade in Japanの信頼へと繋り、更にはその製品をアメリカも率先して購入して外貨を稼ぐことが出来たのが理由の一つという事もわかりました。今回の海外研修の中では一番学んで欲しいアメリカとの繋がりの部分でしたので、説明が終わった後の自由時間に自発的に再度見学をする人がいたのは嬉しかったです。特に将来アメリカ留学を考えている人は、日本人として深く知っておくべき歴史の一部分です。

 

博物館の斜め前には「日本村プラザ」というエリアがあります。たこ焼きやラーメン、お寿司、天ぷら、とんかつなど懐かしい日本食のレストランや、日本食材スーパー、薬局、お土産屋さんなど日本一色の場所です。生徒さんは、久しぶりにラーメンを食べたり、お寿司を食べたりと母国の味を楽しみました。帰りはいつものように大大渋滞・・・・約2時間かけてFLS迄戻りました。でも皆、夢の中ですZZZ

 

          全米日系人博物館入口前     ボランティアガイトのTAMIさんと

 

     

  強制収容所のミニチュア模型前     強制収容所の建物の模型前


            

  全米日系人博物館の前にある日本村のラーメン屋で  全米日系人博物館前にあるオブジェ