ごあいさつ

 校長  加 藤 達 也   

 栃木県立栃木翔南高等学校のホームページをご覧いただきありがとうございます。

 本校は、今年で創立18年目を迎える清新の気溢れる共学の進学校です。平成18年に、藤岡高等学校と栃木南高等学校が統合し、新たに栃木翔南高等学校として開校いたしました。
 藤岡高校は昭和50年に開校し、同時期に新設された県立高校13校の先駆けとして新時代の教育を牽引してきました。また、昭和59年に開校した栃木南高校は、栃木市にはなかった共学の普通科高校として地域からも大きな期待を寄せられていました。
 これら2校の歴史と伝統を受け継ぐ高校がこの栃木翔南高校であります。現在は、さらなる進取の気概を持って新たなる伝統を築き上げております。卒業生は、藤岡高校5,300余名、栃木南高校5,500余名、栃木翔南高校3,100余名、総勢13,900名を越え、人間性豊かな幾多の有為な人材が、「グローバル人材」として活躍をしております。

 本校は、校訓「自立 叡智 連帯」を掲げ、教育目標にもあるように、「豊かな教養と知性を身につけ、自ら考え、判断し、行動することによって、自己実現を目指す自立した人間を育成する」学校です。
 その一環として、「学業プラス1」を掲げています。この言葉の意味することは、「人間としての総合的な力を高めるためには、高校生の本分である学業を大切にしながら、教科外の活動にも積極的に取り組むことが不可欠である」ということです。本校では、部活動や生徒会活動、各種学校行事、ボランティア活動、国際理解・異文化理解に関連する活動など、様々な活動を用意していますので、それらの中から自分に合った活動に取り組むことができます。生徒の皆さんには、是非積極的に活動に参加し、学力・体力・精神力といった人間としての総合力を高めてほしいと思います。
 これからの時代は、「先行きが不透明で予測が困難な時代」と言われています。このような時代において、皆さんがさらに活躍していくためには、「自ら課題を見つけ、自ら解決方法を考え、それを粘り強く実行する力」が必要です。皆さんには高校生活のあらゆる活動を通して、これらの力を身に付けて、困難な時代をたくましく生き抜いて欲しいと願っています。

 また、本校は「国際理解教育」を学校の特色として掲げ、教育目標にもあるように「多様な文化に対する理解を深め、国際社会で活躍できる能力と品性をもった人間を育成する」学校です。
 国際理解教育に関する行事として、希望者が参加する「オーストラリア語学研修」(ホームステイや現地校での授業、各種アクティビティ)、「イングリッシュキャンプ」(実用英語を学ぶ宿泊研修)、「海外長期留学」等の伝統的な行事はもちろん、全校生徒が対象の「国際交流会」(大学に在籍する外国人留学生を招いての交流会)、「英語プレゼンテーション研修」、校内の「英語スピーチコンテスト・英語プレゼンテーション発表会」、海外から受け入れている長期留学生との交流等も充実しています。これらの行事を通して、将来「グローバル人材」(*)として社会に貢献し活躍するための資質・能力を培うことができます。
 本校では大学への進学を見据え、文系・理系のクラス分けを行っていますが、これからの時代~先行きが不透明で予測が困難な時代~における様々な問題を解決するには、理系・文系の垣根なく周囲の人々と協働しながら答えを見つけていくことが重要です。先に述べたように本校では、「グローバル人材」に必要とされる様々な資質・能力を、すべての生徒が身に付けることができるよう、様々な教育活動を展開しています。
 皆さんは、本校で学ぶことにより、将来、理数系の分野、人文社会系の分野、あるいは文理融合的な分野等の様々な分野で活躍できる「グローバル人材」となることができます。「グローバル人材」は、海外で活躍することのみを念頭においたものではありません。下の(*)をお読みいただければ想像できる通り、そのような人材は国内においても大いに活躍が期待されている、いわば「社会が求めている人材」です。本校で学んだ皆さんが、将来、そのような人材として活躍することを期待しています。

 最後に、このホームページでは本校の教育活動や学校生活の様子などを随時お知らせしていきます。また、中学生や保護者の皆様には、本校を選んでいただくにあたって有益な情報を提供できるよう心掛けてまいりますので、どうぞご覧になってください。

 教職員一同、生徒一人一人の個性を大切にし、常に生徒を中心に考えた教育活動を通して、地域の皆様と共に魅力ある学校づくりを推進してまいります。今後とも本校へのご理解、ご協力を賜りますようよろしくお願い申し上げます。


(*)グローバル人材とは
 日本人としてのアイデンティティーや日本の文化に対する深い理解を前提として、豊かな語学力・コミュニケーション能力、主体性・ 積極性、異文化理解の精神等を身に付けて様々な分野で活躍できる人材 (総務省・文科省HPより)


令和5(2023)年7月 更新