鳳凰がとまる樹、アオギリ

科学技術実習棟から西体育館に向かう渡り廊下沿いに、

幹肌が緑色でまっすぐの樹木があるのを知っていますか?

これはアオギリという、アオイ科の樹木です。

樹皮が緑色…これを日本人に言わせると「青く」、

別種で紫色の花の咲く「キリ」に似ているので、「青桐」。

中国名は梧桐(ゴトウ)といって、霊鳥である鳳凰(ホウオウ)が住む樹とされたそうですよ!

なぜかということを超高速簡単に言うと、次の通り(と、思われます)。

アオギリは大木になり、葉は大きく葉柄が長いので風でばたつく →台風が近づくとアオギリが大きくざわつく →農耕にとって待望の雨が降る →幸甚キラキラこれは風の神、鳳凰のなせるワザ? →アオギリがざわついたのは吉兆キラキラ鳳凰の降臨だったんだね! →鳳凰はアオギリに住んでいるんだね ‼

また、古代より中国人の季節感に深く関わり、長恨歌など数々の詩に出てきます。

 

根元をみると、明らかにすみっコ感が…。

最初に植えられていた樹木のわきに、種が落ちて育ったのでしょう。

 

6月の今、花が咲こうとしています。

花は地味ですが、秋の実は面白いので観察してください。

種子を炒ると、ナッツのような香ばしさで、コーヒーの代用になるそうです。

 

それから忘れてはならないのは、

終戦後、広島の爆心地近くで焼け焦げたアオギリから翌年新しい芽が吹き、人々に勇気を与えた「被爆青桐」。

平和と生命力のシンボルとして、今でも平和記念公園に生き続けているそうですよ。

平和に感謝しよう…!

 

この記事は、Wikipedia、サカタのタネ園芸通信、園芸植物大事典(小学館)などを参考にさせていただきました