ミヤコタナゴ
ミヤコタナゴとわたしたちの生活にはどのような関わりがあるのだろう

ミヤコタナゴは、かつて水田地帯や里山を流れる小川にふつうに生活していた魚でした。
現在、ミヤコタナゴが生息する小川は、わき水をその始まりとして水田地帯を流れ下り、農業に欠かせない水路となっています。
そのため土手の草はよく刈りとられ、川底に積もったした泥を定期的に取り除くなどの人間による管理がなされてきました。
つまり、ミヤコタナゴは人間が作り出した自然環境の中で生きてきた魚であると考えられます。

そう考えると、ミヤコタナゴというめずらしい淡水魚を残していくことができるかどうかは、私たちと自然が共存していけるかどうかということにゆだねられていることがわかります。
私たちは、改めて私たちの生活と身の回りの自然との関係について考え直す必要があるでしょう。