【8月中旬から11月の報告】
3か月以上、トラフグ飼育日記の更新ができませんでした。
ここまでの経過をまとめて報告します。
(1)アミルウージニウム症の発生 トラフグ飼育の危機!
・8月に入り、飼育しているトラフグに異変が起こり、多くの個体を失いました。
・原因はアミルウージニウムという渦鞭毛藻類のなかまがえらに寄生したためで、呼吸できなく重篤な状況を引き起こします。
・写真のようにイソジン染色で確認できました。
・8月から9月はこの病気の発生に対応する日々でした。
・アミルウージニウム症を探究することは、今回の研究の主要な目的でしたが、いざ病気が発生するとたいへんでした。
(2)養殖場訪問・東京大学金子先生の講話
・9月3日(月)、4か月ぶりに那珂川町の養殖場を訪問し、飼育のノウハウを学びました。
・アミルウージニウム症の対応で、トラフグの飼育に自信をなくしかけていましたが、野口社長さんからの激励のお言葉や東京大学大学院農学生命科学研究科水圏生物科学専攻水族生理学研究室の金子豊二先生の講話で、再び取り組む気持ちを高めました。
・当日のとちぎテレビ「イブニング6 Plus」でも取り上げていただきました。

(3)トラフグの成長・歯切り
・8月30日、あらためて幼魚をいただき、学校の水槽で飼育を開始しました。
・0.9%の塩濃度ではアミルウージニウム症の発生がなく、11月末には全長が14cm、体重70gを超えるまで成長する個体が見られました。
・成長ともとに鋭い歯が、お互いを傷つけたり、餌を食べにくくするため、小型のニッパーで歯を切る処理を行いました。麻酔処理をして、全長、体重を測定し、手際よく歯を切りました。
