DXハイスクール事業とは

DXハイスクール事業(高等学校DX加速化推進事業)とは、情報・数学等の教育を重視するカリキュラムを実施するとともに、ICTを活用した文理横断的な探究的な学びを強化する国の事業です。栃木県からは県立高校7校、私立高校4校、計11校がDXハイスクール採択校となりました。

本校では以下の2つの観点から取り組みを行います。

〇情報教育・理数教育の強化(R8年度より情報Ⅱ開講予定)

 高性能PCや3Dプリンタ、レーザーカッター等を導入することによりデジタルラボの整備を行う。

〇ICTを活用した文理横断的な探究学習の学びの強化

 アクティブラーニングルームを整備し、生徒主体の探究学習を行う教室の整備を行う。

本校の取り組みについては「DXハイスクール通信」にて定期的にお知らせしますのでご覧ください。

 

DXハイスクール事業についてもっと詳しく知りたい方はこちらを参照してください

文部科学省 DXハイスクール事業HP

DXハイスクール通信

DXハイスクール通信

足利市文化財特別公開における活用

先日行われた足利市文化財特別公開においてDXハイスクール事業で調達した3Dスキャナ、3Dプリンタ、360度カメラ、VRゴーグル、レーザーカッターを活用しました。

①3Dプリンタ、3Dスキャナの活用

あがた南遺跡より採掘された耳飾りをお借りし、3Dスキャナにてスキャニングを行い、3Dプリンタにて複製を行いました。本来であれば手に取っていただくことができない耳飾りを実際に触っていただくことによって、本来であれば見ることができないような様子を観察していただくことができるようになりました。

公開当日実際に3Dプリンタやスキャナを動作させてスキャニングから復元までの一連の流れを見ていただくことができるよう展示も行いました。

また、白色のフィラメントによって複製した耳飾りを「現代の高校生が耳飾りをデザインしたら?」と題して芸術科の科目を選択する生徒たちにペイントや飾りつけをしてもらい現代風に表現をしてもらいました。

 3Dプリンタ  生徒がレイアウトした耳飾り

3D復元コーナー(左:復元ブース 右:生徒のレイアウトした耳飾り)

 

②360度カメラ、VRゴーグル

足利市の文化財、星宮神社本殿を360度カメラで撮影させていただき、本校にてバーチャル参拝をすることができるようにしました。当日は星宮神社の公開も行っていたことから、実物とバーチャルを見比べて「本物と同じだ!」、「すごい再現率」とのお言葉もいただきました。

VR参拝

VR参拝コーナー

 

③レーザーカッター

今回の足利市文化財特別公開事業の内容を情報Ⅰの授業で生徒たちと共有することにより、「足利市文化財ピクトグラム」を作成しました。足利市の文化である八木節を現したピクトグラムや公開された文化財そのものを説明するようなピクトグラムを生徒たちが思考を働かせて考えてくれました。大切な文化財を守ろうという気持ちのこもったピクトグラムを作成してくれた生徒もおり、一部の作品ではありますがレーザーカッターにてアウトプットして会場に展示を行いました。

ピクトグラム展示の様子1 ピクトグラム展示の様子2

ピクトグラム展示の様子(左:八木節 右:文化財を大切に)

 

今回の活動の経験を活かし、来年度からスタートする情報Ⅱをはじめ学校行事等でも活用していきたいと考えております。今後も地域とのつながりを意識しながら更なる活用をしていきたいと思います。