理科授業紹介

理科は、演示実験や生徒実験、映像や実物観察を通して様々な角度から自然について考えたり、科学的に理解したりすることで、身の回りにある「なぜ?」を解明していく教科です。生活の中にある「なぜ?」を考察したり、式に表したり、計算したりを楽しみましょう。


《化学基礎》

 化学と人間生活、物質の構成、物質の変化について、実験や観察を交えながら学びます。1年次に全員が履修します。


《物理基礎》

 運動とエネルギー、運動の法則、仕事と力学的エネルギー、熱力学、波について、その原理や仕組みについて学んでいきます。


《生物基礎》

 生物の特徴、遺伝子とその働き、神経系と内分泌系による調節、植生とその遷移、生態系とその保全について学びます。


《地学基礎》

 地球の構成と運動、地球の変遷、大気と海洋、太陽系と宇宙について学びます。


《化学》

 物質の状態変化や状態間の平衡、化学変化に伴うエネルギーの出入りや反応速度、化学平衡、無機物質、有機化合物、高分子化合物について、深く学習します。

 


《物理》

 力学分野では剛体と力のモーメント、力積と運動量の関係、円運動と単振動、熱力学、万有引力の法則、波の分野ではドップラー効果、レンズの法則、ヤングの干渉実験、電気分野では静電誘導や誘電分極の原理、電場とコンデンサー、電気回路の規則性、磁場とローレンツ力、電磁誘導・自己誘導・総合誘導の原理、交流回路などについて学習します。


《生物》 

 生物の進化、生命現象と物質、遺伝情報の発現と発生、生物の環境応答、生態と環境について学習します。より深く生命のミクロな世界から地球環境を探究します。


《科学と人間生活》

 科学技術の発展、人間生活の中での科学(衣料と食品、ヒトの生命現象、光の性質とその利用、自然景観と自然災害)、これからの科学と人間生活について学びます。 

  

身の回りにある「なぜ?」について問題です!
考えてみましょう!解説も載せますのでぜひ見てみてください。

『なぜ?』①

 Aさんが教室の前方で紅茶を飲んでいます。すると、しばらくして後方の席のBさんが紅茶のにおいを感じました。紅茶のにおいが広がる原理について考えてみよう。

 ヒント:においの粒子って動くのかな?

下解説は下の「…」をクリックしてください。

解説:物質はたえず熱運動しています。また物質が自然に広がっていく現象を「拡散」といいます。においの粒子が熱運動しているため拡散し、近くでなくてもにおいを感じるのです。


『なぜ?』②

 夏の公園にミストシャワー(きり状の水)が設置されていて、そこを通るととても涼しく感じました。どうしてミストシャワーがあるところでは涼しく感じたり、体温が下がったりしたのかな?考えてみよう。

 ヒント:水はあついものに触れるとどんな状態になるのかな?

下解説は下の「…」をクリックしてください。

解説:ミストシャワーの水が、地面や体の熱をうばい取ることで気体になり、蒸発する際に熱を逃がしてくれるため涼しく感じるのです。 


『なぜ?』③

 昼間の空は青いのに、夕焼けはどうして赤く見えるのかな?考えてみよう。

 ヒント:雨が上がったあとに見える虹は太陽の光と関係あるのかな?

下解説は下の「…」をクリックしてください。

解説:太陽の光が雨粒に当たると屈折して虹が見えます。太陽の光の中には青や赤の光が含まれています。日中、青い光はとても散乱しやすく、空全体が青く見えますが、夕方、太陽が低くなると地表近くの物質に青い光は散って弱まってしまい、空気中の物質で散りにくい赤い光は長い距離でも私たちの目に届きます。そのため夕日は赤く見えます。