西明寺
おもな文化財

(1)本堂


本堂


木造千手観音菩薩座像

寺伝によると、応永(おうえい)元年(1394年)に益子勝直(ましこかつなお)によって開扉供養(かいひくよう)が行われたと伝えられています。

現在の本堂は、元禄(げんろく)14年(1701年)年に大改修が行われ、その後も数回にわたり修築が加えられたことが記録に残されています。

昭和(しょうわ)42年(1967年)には、茅葺きであった屋根を銅板葺きとした屋根替え修理が行われました。

本堂内の厨子は国の重要文化財に指定されており、堂内や厨子内には、木造千手観音菩薩立像(もくぞうせんじゅかんのんぼさつりつぞう)、木造千手観音菩薩座像(もくぞうせんじゅかんのんぼさつざぞう)をはじめ、多くの仏像が安置され、いずれも県指定文化財となっています。


(2)三重塔


三重塔

三重塔は、高館城主(たかだてじょうしゅ)益子家宗(ましこいえむね)により建立され、天文(てんぶん)元年(1532年)に着工し、10年後の天文12年(1543年)に完成しました。

この塔は、関東甲信越(かんとうこうしんえつ)四古塔の一つに数えられています。


(3)閻魔堂(えんまどう)


木造閻魔大王座像

正徳(しょうとく)4年(1714年)に建立されました。

堂内には、高さ2.5mの木造閻魔大王座像(えんまだいおうざぞう)とともに、悪童子・善童子が安置されています。

閻魔の表情が笑っているようにも見えるので、一般に「笑い閻魔」として知られています。