「就労移行支援」というサービスについて
4月22日(金)
本日は「就労移行支援」という福祉サービスについてのお話です。
高等部を卒業したらどのような毎日を送るのか。それは子どもたちにとっても保護者等の皆様にとっても、在学中からとても重要なテーマだと思います。
できれば一般企業で働きたい(働いてもらいたい)、福祉施設で楽しく生活してほしい、いろいろな願いがあると思います。
皆様は「就労移行支援」というサービスを御存知でしょうか。本校卒業生も、このサービスを卒業時に利用するケースが少ないので、あまりなじみのないものかもしれません。
就労移行支援とは、
「事業所内や企業において作業や実習を実施し、適性に合った職場探しや就労後の職場安定のための支援を行うサービス」(栃木県障害者福祉ガイドより)です。
2年間の期間を設け、ビジネスマナーやビジネススキルアップを狙って、訓練を行うものです。県内には50あまりの事業所があり、芳賀地区には2か所存在しています。
厚生労働省のデータによれば、令和2年度の当サービス利用者の一般就労移行率は43.3%となっています。つまり、利用者のうち、約半数が2年以内に企業就労に結びついているという計算です。
移行支援利用中は工賃(給料)がほとんど発生しないため、どうしても企業就労と就労継続支援A型の間に挟まれ、利用を検討しない方が多くなってしまいます。しかし、一見遠回りに見える方法が実は最も近道であることは、実生活でもよくあることです。