進路指導室より

進路指導室より

学部学級懇談会資料について

4月22日(月)

 

 過日行われた中・高等部の学部学級懇談会にて、短い時間でしたが進路指導に関する話をさせていただきました。その際利用した資料を添付しますので、小学部保護者の方や当日参加されなかった方は御覧ください。

 

  高等部懇談会資料(HP用).docx   本校の進路指導(中学部懇談会用).pptx

令和6年度「進路指導の手引き」について

4月15日(月)

 令和6年度がスタートし、半月が過ぎました。遅ればせながら今年度もどうぞよろしくお願いいたします。

 さて、今年度最初の「進路指導室より」では、保護者の方向けの「進路指導の手引き」を掲載いたします。各学部で取り組みたい事柄等記載してありますので、ぜひ御覧ください。

 今後も「福祉ガイドブック」の更新や、各行事の記事、進路指導に関するコラム等を順次掲載していく予定ので、お時間のあるときに御覧いただきますようお願いいたします。

 

 R6進路指導のてびき(保護者).docx

総合支援法改正について思うこと

3月14日(木)

 

 2024年4月から改正障害者総合支援法が施行されます。4月からは障害者雇用における合理的配慮の義務化や、法定雇用率のアップ(2.3%⇒2.5%)などのトピックもありますね。

 さて、総合支援法の改正は3年ごとに行われますが、主な内容はサービスを提供する事業所(福祉施設)に対する報酬(=事業所に入る支援費)の改訂です。おおざっぱに言えば、「より支援を充実させれば報酬アップ」という枠組みを作る流れです。ということは、「利用する側=障害当事者」には、良い方向に変化するということですね。ただ、よく考えてみると、利用する側にも求められることが増える可能性が見えてきます。

 例えば、「就労継続支援B型」の改正を見てみると、これまでは短い時間の利用でも「1日」と数えて、施設に決まった額の報酬が入っていました。それが4月からは「1日の利用時間が4時間未満の利用者が全体の50%以上いると、報酬3割減」という形になります(短時間となるやむを得ない理由がある場合を除く)。こうなると、施設としても「毎日通ってきて、しかも途中で帰らず仕事ができる利用者を増やしたい」と考えるのは当然ですよね。

                                    (厚生労働省HPより)

 

 サービスとは、どんな場面であっても提供する側と受ける側の「持ちつ持たれつ」の関係で成り立つものだと思います。施設から「来てくれてよかった」と思ってもらえるような利用者を目指したいですね。

 

進路相談状況について

2月22日(木)

 

 まもなく今年度もまとめの時期に入ってきました。今年度は、保護者の皆様の進路に関する不安や疑問を少しでも解消できるように、個別相談の充実を目指し、取り組んできました。その結果は以下のとおりです。

 《個別進路相談件数》

  中学部7  高等部4

 《主な相談内容》

 ・一般就労と福祉就労について

 ・地域の障害福祉事業所の情報について

 ・今からやっておくべきことについて

 ・中学部から高等部にかけての進路学習について

 ・保護者の方が見学してきた事業所についての感想や情報共有

 ・産業現場等における実習はどこに行くのが良いか

 ・障害基礎年金や各種手当について

 ・その他雑談も

 

 今後も相談機能の充実を目指していきますので、保護者の皆様は進路に関する疑問等がありましたら、どんなことでも結構ですのでぜひ相談にいらしてください。

 

 

仕事を辞めたくなるとき

2月1日(木)

 

 今回は「仕事を辞めたくなるとき」というテーマです。残念ながら、本校卒業生にも毎年必ず離職するケースが出てきます。その一報を耳にすると、「実習では頑張っていたのに…」「入社してからも順調に仕事をしていたのに…」「事業所の皆さんからも良くしていただいていたのに…」と、進路に関わってきた身としては、何ともやりきれない気持ちになります。

 とはいえ、多くの人にとって、定期的に「仕事を辞めたい」という気持ちの波は来るもので、本校卒業生にとっても例外ではありません。では、卒業生はどういった理由で仕事を辞めたくなってしまうのでしょうか。

 

辞めたくなる理由その① 「人間関係」

 どの業種でも辞めたい理由のトップにランクされるのが「人間関係」の悩みです。“どんな悩みも突き詰めれば人間関係”とも言わるぐらいですから、誰しも覚えがあることでしょう。ただ、本校卒業生の場合は「厳しく言われた」程度のことがほとんどで、仕事上の注意を誤解し、怖がってしまうようです。「守られ過ぎて叱られ慣れていない現代の若者は、障害がなくても同じ理由で辞めますよ」と、ある企業担当者は言っていました。

辞めたくなる理由その② 「モチベーション」

 入社当初は満ちていたやる気が、慣れるに従って徐々に薄れていく。これは誰しも経験することです。単調な繰り返しの仕事に飽きてしまう方がいる一方、より良い待遇を求めて積極的な転職をする方もいます。ステップアップしたいという気持ちで、きちんと手順を踏んで退職するのであれば、きっとみんなが応援してくれることでしょう。

辞めたくなる理由その③ 「プライベート」

 家庭環境に左右されることは、皆さんが考えている以上に多いです。親御さんや周囲の適切な支えが就労には不可欠です。特にスマートフォンの使い方(SNS、ゲーム、ショッピング)には要注意。これは人間の欲求のメカニズムを分析し尽くして、依存症になるよう仕向けるツールです。障害者がスマートフォンを介して陥っている困難事例を、とても多く耳にします。

 また、交友関係に足を引っ張られるケースもあります。夜遅くまでの遊びの誘いに乗ってしまったり、それぞれの自宅に入り浸ってしまったり等、“楽しいこと”の誘惑に負けてしまう方もいます。しっかりと監督し、サポートしてくれる存在が必要です。

辞めたくなる理由その④ 「向いていない」

 これも離職理由の上位にランクされる理由です。しかし、朝起きると嘔吐してしまうとか、仕事のことを考えると一睡もできないとかいうレベルでなければ、大抵は仕事に飽きただけ、辞めるための後付けの理由に過ぎません。あるいはそういった体調の異変も、仕事そのものではなく人間関係や、さぼりたい心が引き起こしているものだったりします。

 以前視覚障害をもつ知人が、「運転以外はどんな仕事もできる。させてくれるかは別の話だけど。」と言っていました。結局は「向き不向き」というのはやる気の問題でしかないのかもしれません。いつでも人は、隣の芝生が青く見えるものです。 

辞めたくなる理由その⑤ 「遊びたい」

 身もふたもない理由ですが、高等部を卒業したばかりで働きに出ることになる卒業生には、同情する点が確かにあります。就労することで社会の中での役割を果たし、地域の一員として暮らすことの大切さを在学中にどのように教え育てていくか、困難ですが取り組まなければならない課題だと思います。

 

【定着支援について】

 企業就労する本校卒業生は、必ず『障害者就業・生活支援センター』への登録を行い、就職後の支援はそちらの機関にお願いすることになっています。センターでは定期的に企業を訪問し、企業が抱える困りごとや卒業生の悩みを聴き取り、対応しています。生活支援も行っていて、金銭管理や交友関係等にアドバイスをします。また、学校も元担任が中心となり、状況確認を随時行います。

 

産業現場等における実習が始まりました

1月23日(火)

 

 昨日から、今年度最後の「産業現場等における実習」が本格的にスタートしました。高等部3年生にとっては、学校生活最後の実習となります。

 また、2年生にとっては2回目の実習ですが、ほとんどの生徒が前回とは違った事業所を選んでいます。良い経験とし、今後の進路選択に生かしてくれるよう期待しています。

 今回も御協力いただきました事業所の皆様、誠にありがとうございます。

     

 

 

 

 

保護者対象進路研修会

12月28日(木)

 

 去る12月20日(水)、グループホーム「あやめはうす真岡」管理者の礒様と、本校卒業生保護者の風山さんを講師にお招きし、「保護者対象進路研修会」を行いました。

          

《風山様より》

子育てで親としてこれだけは守らせた3つのこと

・22時までに寝る

・はみがきを毎食後する

・毎日学校に行く

社会に出て大切なこと

・挨拶

・身だしなみ

・素直さ

 

《礒様より》

GH利用者で気になること

・電気や水道を「ぱなし」にする

・洗濯機の使い方を知らない

・スマートフォンの「出会い系」や「決済」でピンチに

GHで働いていて

・職員として大変だと思ったことはない「自立に向けて」「ありがとう」の言葉

 

《参加者の感想》

・日常に追われて将来のことまで考える余裕がないが、少しずつでもできる範囲で心がけていきたい。

・進路選択はまだ先だが、将来像がなんとなく見えた。

・卒業生保護者からの話はとても参考になったので、いろいろな方からの話をもっと聞いてみたい。今後も研修会を続けてほしい。

・我が子と照らし合わせて聴きながら、少し不安が軽くなった。一番大切なことに気づくことができたので、有意義な時間だった。

・グループホームも会社等によっていろいろと違うことなど、詳しく知ることができた。

・地道にこつこつと、できることに取り組んでいきたい。

 

内定通知が届き始めました

12月5日(火)

 今年度も、企業からの内定通知書が届き始めています。企業担当者の皆様にはこれまでの御指導に感謝申し上げます。内定通知書は、校長から授与させていただきます。

 3学期には最後の実習の機会が控えています。最後まで御指導くださいますよう、よろしくお願い申し上げます。