進路指導室より

2023年10月の記事一覧

就労系サービスに必要な力とは?

10月23日(月)

 2学期の産業現場等における実習も終了し、高等部3年生は進路選択の時期が目の前に迫ってきました。この度の実習も多くの事業所様にお受入れいただき、誠にありがとうございました。

 さて、今回の実習において、進路担当から福祉就労事業所へアンケートを取らせていただきました。タイトルは「就労系サービス利用に必要な力について」。こちらで設定した「知識・技能」「思考・判断・表現」「意欲・態度」「その他」に関する計22の質問項目に、各事業所が考える優先順位を1~5位までつけていただきました。また、同様のアンケートを本校進路指導部教員にも取り、結果を比較してみました。御覧ください。

 

福祉就労事業所(回答総数12)

本校進路指導部教員(回答総数12)
1位 挨拶・返事 9票

(平均順位1.7)

1位 挨拶・返事 11票 (平均順位2.1)
2位 素直さ 8票 (平均2.3) 2位 報告・確認 11票 (平均3.1)
3位 休まない 5票 (平均1.6) 3位 休まない 6票 (平均2.0)

※平均順位は、順位の合計数を票数で割ったものです。数が小さいほど重要度が高い、ということです。

※福祉就労事業所は、以下「意思伝達」「仕事への意欲」「協調性」と続きます。

※進路指導部教員は、以下「素直さ」「身だしなみ」「うそをつかない」と続きます。

 

 前回の「進路指導部より」に書いた「挨拶」の重要性は、多くの関係者が認識しているという結果が出ました。本校職員も保護者の方から「挨拶を返してくれない」という指摘をいただくことがあります。この結果も踏まえ、改めて考えていかなければならないと思いました。

 最後に、特記事項に記載していただいた事業所からのコメントを紹介します。

・「素直さ」とは「従順」という意味ではなく、「ごめんなさい」が言えて直せること。

・失敗も前向きにとらえてチャレンジする気持ちがあると、大きく成長することができる。

・22項目すべてが重要で順位をつけるのが難しかったが、「挨拶」と「素直さ」は全職員の共通認識だった。