進路指導室より

A型事業所の頑張り

12月2日(月)

 

 卒業後の就労に向けて、一般企業や就労継続支援A型に進む生徒には事業所から「求人票」が届けられます。御存知のとおり、そこには賃金や就業時間、休日等の待遇が書かれているのですが、「A型の総支給額が一般企業を上回る」という現象が一部で起きているようです。

 それだけ聞くと驚きますが、以下のような”理由”があります。

 ・A型は「障害福祉サービス」なので、通所日数が「月日数マイナス8」である。

 (31日の月なら23日出勤)

 ・そのため、月あたりの就業日数が企業よりも多くなる。

 ・時給は同額でも、出勤日が多い分、総支給額が高くなる。

 ・一般企業もA型も「1日6時間勤務」という同じ条件だった。

 

 現在、A型事業所への報酬計算にはスコア制度が導入されており、利用者に手厚く支援を行うほど収入が上がるという仕組みになっています。利用者が働く時間も長いほど評価が高いため、これまで1日4時間程度の就労が一般的だったA型も、しっかり仕事ができる利用者には1日6時間勤務を提案してくれる事業所もあるようです。ただ、そのためには十分な質・量の仕事の確保が必要で、A型事業所としても並々ならぬ企業努力をしていることが推察されます。

 福祉サービスでありながら雇用契約を結ぶ”就職先”でもあるA型。事業所の頑張りに応えられるかどうか、働く側の姿勢も問われるのではないでしょうか。