生産機械科3年 材料計測実習 2週目

生産機械科3年 実習紹介

 本日11/9(月)は生産機械科3年生で実習が行われました。
 今回は「材料計測実習」2週目の様子をご紹介します。

 2週目は金属組織の観察実習です。
 身の回りで一般的に使われている鉄はただの鉄ではなく炭素が含まれています。
 炭素の量に応じて、硬さや展延性(柔軟に延びる性質)などの性質が変わります。
 今回はそんな鉄を顕微鏡で観察することで組織がどのようになっているのか自分の目で確かめる実習です。

 顕微鏡で観察するには鋼材を切っただけでは凸凹が大きすぎます。
 まずは目の粗い耐水ペーパー(紙ヤスリ)から順に目の細かい耐水ペーパーに切替えて研磨していきます。
 1つの粗さだけでも10分以上は削らないとならないため、意外と重労働です。

耐水ペーパー研磨
   耐水ペーパーでの研磨


 耐水ペーパーの後は、研磨機を使用しての研磨です。

研磨機
   研磨機による研磨


 研磨機による研磨の後、研磨材や鉄粉が付いているため流水で洗い流します。
 洗浄したあとはよく水分を飛ばすためドライヤーで乾燥させます。

実習資料
 実習鋼材(左:研磨後、右:研磨前)


 金属組織を観察するには、研磨した面を化学的に腐食させることで表面に組織の凹凸差をつくらなければいけません。
 腐食させることをエッチングといいます。
 今回は硝酸アルコールを使いエッチングしました。

 エッチングが終わると遂に顕微鏡での観察です。
 今回は残念ながら顕微鏡で覗いた様子を写真に収めることができなかったためお見せすることができませんが、インターネットで「金属組織」や「鋼材組織」と検索して頂ければ見ることができます。

顕微鏡
    顕微鏡での観察


 次回は11/10(火)に生産機械科2年生の実習を紹介いたします。