丸茂校長による特別講義

 1月25日、3、4時限目に視聴覚室で校長先生による特別講義が行われました。寒波による雪の影響で、学校は3時間目から始まり、こちらの講義もそれに合わせて時間を変更し、開催しました。この講義は、3年生の進路内定者を対象に行われ、参加した生徒は教科書には載っていない珍しい史料に対し、興味深く目を向けていました。

 講義は「史料を読み解き、歴史を紐解く」というタイトルで、大正12年に起きた関東大震災に関する史料をもとに、当時の栃木県の災害支援対応に焦点を当てた講義でした。史料から採取した情報を詳細に読み解き、個々の事実をつなぎ合わせながら無名の個人の活躍までも明らかにし、埋もれた事実を掘り起こしていく内容でした。史料に関心を持ち、丁寧に読み解いていくことにより、知られざる歴史を再現することができることがわかりました。

 歴史を学ぶことは、教科書の内容をたどるだけではなく、先人が残してくれた史料を読み解き、将来の生き方の参考にしていくことであるという、歴史を学ぶことの本質を理解することができた講義でした。