学校の様子

歴史研究同好会の活動

8月3日 歴史研究同好会では、栃木県立文書館において、施設見学、古文書の実物資料の取り扱い等、普段の学校生活では体験できない貴重な経験をしてきました。
以下は参加生徒の感想です。
「今日は栃木県立文書館の見学に行った。
主な活動として、施設見学や古文書の拝覧、出納体験をさせていただいた。
施設見学では、本館の南東にある昭和館を中心に見学させていただいた。昭和館は栃木県が誇る有名建築家の佐藤功一が設計した建物で、内装はキリスト教の世界観に基づき、旧約聖書の中で縁起物とされる なつめやし の紋様が数多くあった。また、「建物が完成するとその後は朽ちていくのみ」という東洋の考え方に基づき、紋様を一つだけ横向きにして、建物を完璧の一歩手前の状態に留めていた。西洋と東洋の価値観が一体化していて、美しいと思った。
出納体験では、実際に古文書が保管されている部屋に行き、数ある古文書の中から指定されたものを取り出す作業をした。部屋の中は温度湿度共に快適で、古文書の保管に工夫を凝らしていることがわかった。また、古文書の酸化を防ぐため、段ボールや封筒は中性紙を使用していることを知った。
施設の方が見せて下さった古文書の中には、上杉輝虎(謙信)が書いた、全国に十通ほどしかない大変貴重な手紙があった。文字が読めなくても、名前を書く位置やサインの仕方で送り先の相手との関係性が分かることを初めて知った。
その他にも、栃木県で発見された、貴重な古文書をたくさん見させていただいた。宇都宮氏や西方氏といった地元の豪族と、上杉氏や北条氏との関係が詳しく記されていて、とても面白かった。今回の見学を通して、郷土の歴史の面白さを再発見することができた。」
よい研修ができました。関係の皆様に感謝申し上げます。