アカデミアとちぎ

「下野狂歌を読む」講座開講

9月24日(土)開講式に先立ち、「下野狂歌を読む」講座が開講しました。
講師は本校地歴科の竹末廣美教諭です。竹末教諭には『下野狂歌の歌びと』(随想舎)の著書があります。

       
第1回要旨       竹末廣美
江戸後期、広く庶民に愛された文芸に狂歌があります。
特に天明期に江戸で流行したことから「天明狂歌」とか「江戸狂歌」と呼ばれます。四方赤良(蜀山人)に代表されるが、栃木町にも有力な狂歌師がいました。
豪商「釜喜」の主人通用亭徳成です。今話題の歌麿の肉筆「雪」「月」「花」三部作は、徳成の叔父「釜伊」初代の善野伊兵衛の依頼により描かれたといわれます。
歌麿は、自らも筆綾丸(ふでのあやまる)という狂名を持ち、狂歌を通じて栃木町の豪商たちと親交を結んだようです.栃木町は多くの狂歌師を輩出しました。