アカデミアとちぎ

アカデミア「もう一度読む古典」第2・3回報告

 アカデミアとちぎ「もう一度読む古典」の第2・第3日が、10月22日と11月5日に若杉俊明校長を講師として開催されました。
 第2日は『竹取物語』の冒頭、帝の求婚、そして昇天の場面を読みました。かぐや姫の、月の世界の人としての(超人的な)能力と、人間世界が持つ価値へのリスペクトが感じられ、日本の物語がこんなに早い段階で、これほどの完成度を持つことに驚かされました。
 第3日は「古典の中の子どもたち」と題しての講義でした。古典の中に現れる子どもたちのあどけない姿、けなげな姿をとらえ、その描かれ方の特徴を考えました。特に『源氏物語』と『しのびね』の比較から、様々なことに気づくことができました。古典は読み比べると面白いのだなと思いました。