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令和6(2024)年度 創立記念式式辞

本日は、栃木県立さくら清修高等学校「創立19年」の記念日です。ここ氏家公民館をお借りして創立記念式並びに記念音楽会が開催できますこと、誠に喜ばしく思います。また、これまで本校を支えてくださった関係者の皆様に深く感謝の意を表したいと思います。本当にありがとうございます。

来年は本校が誕生して20年、「二十歳を祝う日」を迎えることになりますが、この機会に、皆さんにとってやがて母校となる「さくら清修高校」について改めて確認してみましょう。本校は、「氏家高校」と「喜連川高校」の長い歴史と伝統を受け継ぎ、各自の興味や関心、進路に応じて幅広く選択できる科目と主体的な学習が特徴である総合学科の高校として平成18年、西暦2006年に開校しました。

前身の2つの学校について、それぞれ簡単に紹介します。まず「氏家高校」ですが、大正13年4月15日に第1回入学式を挙行、栃木県立氏家高等女学校、つまり女子高として開校しました。男女共学化に伴う校名変更など幾多の変遷を経て、平成6年に全国初の総合学科を設置しています。平成18年に創立80周年記念式典を挙行した後、喜連川高校と統合。平成20年3月3日に閉校式が行われ、卒業生は22,283名を数えています。

次に「喜連川高校」ですが、昭和21年4月1日に喜連川町高等青年学校の校舎を県が引き継ぎ、喜連川農業高等学校が開校しました。「栃木県立喜連川高等学校」としては、昭和26年4月1日が始まりです。数々の変遷を経て、平成18年4月1日に氏家高校と統合。平成18年に創立60周年記念式典を挙行した2年後、氏家高校と同様、平成20年3月3日に閉校式を挙行しました。卒業生数は9,784名です。

この伝統ある2校の歴史を受け継ぎ、旧氏家高校の敷地や校舎を利用して平成18年4月1日に「さくら清修高等学校」が開校したわけです。7月5日が創立記念日であることは、平成20年に決定しました。栃木県の市町村合併に伴い、この地がさくら市となったことから、「氏家」に代わって「さくら」という名を冠した学校がこの地に誕生し、3学年が揃った年でもあります。「清修」は清らかな心とすがすがしい態度で様々なことを学び修める生徒が育ってほしいという願いが込められています。生徒手帳にも記載されていますが、校章は、鬼怒川をイメージした青の緩やかな形から「さくら清修高校」の頭文字のSがすっと立ち上がる様を、また、青の流れが交わる部分は、氏家高校と喜連川高校が統合して一つになることを表現しています。流れに浮かぶ緑色のさくらは、本校のさわやかさと独創性、さらにはスクールカラーであることも示しています。これらの様々な要素が背景の淡いピンクの円形の中に優しく収められている見事なデザインです。平成27年には創立10周年記念式典を挙行していますが、現在まで3,733名の卒業生が皆さんの先輩として各方面でご活躍されていらっしゃいます。本校の歴史について再確認できたでしょうか?

今年は球技大会でも話したように、フランスでオリンピックが開催される年ですね。昨年度は、1992年にオリンピックが開催されたスペインのバルセロナにある、建築家アントニ・ガウディの設計による「サグラダ・ファミリア」について紹介しましたが、近未来を志向し、次年度の「創立20周年記念式典」について触れたいと思います。

長く学校勤務をしている私たち教職員においても、周年事業開催の機会に巡り合うとは限りませんが、1・2年次生は在校生として、3年次生には卒業生として来年の「創立20周年事業」を切り盛りしたり、支援してもらったりすることになります。大人の話題ではありますが、昨年度は「準備委員会」、今年度より「実行委員会」を立ち上げ、同窓会やPTAの皆様とともに、先生方は本校20歳の祝福に向けて通常業務に加えての仕事に組織的に取り組んでいます。これは皆さんが将来、母校となる「さくら清修高校」のこれまでの歩みを確かめ、地域等の関係者に支えられながら信頼と実績を誇る本校の名声をさらに高めていくという決意と、何よりここで学ぶ皆さんが、幾つになっても本校卒業生としての矜持や思い出を語れるような学校にしていきたいという強い想いからに他なりません。主役である皆さんには、一層、愛校心を抱きながら自己の伸長に励んでくれるよう期待し、式辞とします。

この後の創立記念芸術鑑賞会、「音楽鑑賞」も楽んでください。